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Handmade MAKERS’ 2020 出展のメリットとは
先輩出展者 NEKOKAMURIさんに聞いた!

Handmade MAKERS’

ハンドメイド作家さんたちが作品を販売できるイベント「Handmade MAKERS’(ハンドメイド・メイカーズ)2020」の出展エントリーがスタートしました。2020年は、4月28日(火)、29日(水・祝)、30日(木)の3日間、東京ビッグサイト 西3ホールで開催されます。今回は、2019年に初出展された帽子作家のNEKOKAMURI(ネコカムリ)さんに、出展の決め手や出展してよかったと思うことなどをうかがいました。

――NEKOKOKAMURIさんは帽子作家として6年とうかがっていますが、2019年のHandmade MAKERS’で販売した商品について教えてください。

NEKOKAMURIさん: オリジナルデザインの手作り帽子を販売しています。型入れ帽子といって、「帽体」という帽子の元になる素材を木型やチップ型を用いて形成するタイプの帽子を作っています。春夏は、バオーという籐の繊維素材、秋冬はフェルト素材を使ったものが多いです。

NEKOKAMURIさん作品

バオーを使った帽子

NEKOKAMURIさん作品

フェルトを使った帽子

デザインは、装飾や縫い目がほとんど見えない、シンプルなものが多いです。「シルエットの美しい帽子」を心がけて、型から手作りしています。

――型から作るとなると、かなり手間がかかりそうですね。

NEKOKAMURIさん: 型はいろいろな作り方がありますが、例えばチップ型はアレンジバクラムと呼ばれるペーパークロスを4重5重に縫い重ねてワイヤーで固定した後に専用の樹脂で塗り固めたものです。樹脂の乾燥には1週間ほどかかります。その型に素材となる帽体をかぶせ、ロープやマチ針で型に沿わせアイロンプレスをし、乾燥させます。デザインに応じてクラウンとブリム(つば)を縫い合わせ、サイズリボンを縫い付けたら完成です。シルエットに関わる重要な工程なので、オリジナルの型作りは帽子作りの醍醐味だとも感じています。

シンプルですが、「ちょっと変わっているな」というデザインを意識しています。例えば、大正時代のモダンガールがかぶっていた様な顔に沿う形をした「modern girl」(モダンガール)や、ホイップクリームを絞り出したような形の「whip beret」(ホイップベレー)、乗馬帽を意識した「jockey」(ジョッキー)など5、6種類展開しています。

NEKOKAMURIさん作品

乗馬帽をイメージした「jockey」。てっぺんのリボンがワンポイント

NEKOKAMURIさん作品

ホイップクリームを絞り出したような形状の「whip beret」

――今年(2019年)のハンドメイド・メイカーズに出展しようと思ったきっかけはどのようなことですか。

NEKOKAMURIさん: 実は、2017年に横浜で開催されたときに、「ハローサーカス」さんのブース内で委託出展させていただきました。そのとき会場には行けなかったのですが、会場に行った友人の話やSNSで見た会場の様子からファッション系のブースが多いことが魅力に映りました。

――ファッション系のブースが多いと、どのようなことがメリットなのですか。

NEKOKAMURIさん: 私の販売している帽子は価格が2~3万円と、ハンドメイドイベントの中では高額な方です。出展するイベントによっては商品価格の高さばかりが目立ってしまって、お客様に敬遠されてしまうこともしばしば。価格帯が比較的近いファッション系のブースが多ければ、出展しやすいと感じました。

また、ブースの装飾にも力を入れている方が多い印象で、イベントの充実を感じました。出展に選考があるのも魅力で「次回は自分で挑戦してみよう」と決めたのです。

――ブースのディスプレイは、どのように工夫されましたか。

NEKOKAMURIさん: 作品の雰囲気に合うように、木目調の棚などを持ち込んでレイアウトしました。春に開催されるイベントなので、春夏向けにバオー素材を使った帽子をメインに展示しました。

――什器の持ち込みは、結構大変ではありませんか?

NEKOKAMURIさん: 什器と作品をブースまで運ばなければならないので、荷物は多いですね。車で持ち込むので、自分のブースの近くの出入り口に駐車できるといいですね。

――実際に出展してみて、感じたことなどを教えてください。

NEKOKAMURIさん作品

2019年の出展の様子

NEKOKAMURIさん: 2019年から日本ホビーショーと同時開催になったことで、来場者の方々がご自身でもハンドメイドをされる方が多いからか、帽子をとても丁寧に扱ってくれるお客様が多く印象的でした。素材の品質や手作りの価値を納得して手に取っていただけるのは嬉しかったです。

――ほかのハンドメイドイベントと比べて、販売実績などはいかがでしたか。

NEKOKAMURIさん: 私が出展したのは、3日間中2日間だったのですが、他のハンドメイドイベントと比べても売れ行きはよかったです。購入してくださった方は、初めて私の作品を見ていただいた方が半数以上でした。新規のお客様と多くの出会いにつながったのは、規模が大きいイベントならではだと思います。

――2019年のハンドメイド・メイカーズから、日本ホビーショー、ホビークッキングフェアと同時開催になりましたが、それによって感じたことはありますか。

NEKOKAMURIさん: 一日中滞在して会場を何周もするお客様が多くいらした印象です。食事ができるエリアもあり、ゆっくりお買い物を楽しんでいる様子でした。再度ブースを訪問してくださる方がいるのはありがたいので会場の大きさも良かったのかも知れません。

――ハンドメイド・メイカーズ実行委員会では、審査員及び実行委員により、商品コンセプト、商品画像、WEBやSNS発信力などを総合的にかんがみて、出展者を決めております。スペースの関係上、前回は約500エントリーからセレクトし、234者の方へご出展いただきました。ブースレイアウトもジャンルごとにしないなど、お客様の流れを考えて配置しております。運営に関して、NEKOKAMURIさんが期待することはどのようなことですか。

NEKOKAMURIさん: 出展者やレイアウトについて、そういった工夫がされているんですね。期待することは、先ほどお話ししたように、什器などの搬入が必要なので、会場側の都合もあると思いますが、駐車場の出入りについてはスムーズにできるようにしていただきたいですね。

――2020年も出展申し込みをする予定とのことですが、改めて、ハンドメイド・メイカーズに出展するメリットはどのようなことだと思いますか。

NEKOKAMURIさん: 最近はハンドメイドイベントが数多く開催されていますが、それぞれイベントの特色や来場者の層もかなり異なると実感しています。ハンドメイド・メイカーズは抽選ではなく選考なので力を試すという点でも面白いと思います。日本ホビーショーと同時開催のため、お客様はご自身もものづくりをしている方が多く、ハンドメイドの品質にも厳しい目を持って見ていただけます。なので、購入していただけた時はその金額に見合う価値を感じていただけたのかと嬉しく思いました。

今回は帽子作りを始めた頃に声を掛けてくれたセレクトショップのオーナーさんとの思いがけない再会など、さまざまな出会いがありました。
出展しようか迷っている作家さんは、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

お話をうかがった方

NEKOKAMURIさん

NEKOKAMURIさん

舞台小物や着ぐるみなどの造形の仕事に10年ほど携わったのち、帽子作家に転身。仕事で培った立体の造形の経験を活かし、「シルエットの美しい帽子」作りをしている。

Twitter
https://twitter.com/nekokamuri
Instagram
http://instagram.com/mina.nekokamuri/
Creema
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minne
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iichi
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Handmade MAKERS’ 2020 開催概要

開催日時   2020年4月28日(火)29日(水・祝)30日(木)10時~18時
       ※最終日は17時まで
会場     東京ビッグサイト 西3ホール(予定)
募集ブース数 200ブース(×3日間)
主催     一般社団法人日本ホビー協会
同時開催   第44回2020日本ホビーショー/第13回ホビークッキングフェア2020

専用サイトはこちら
http://www.makers-jp.com/

出展のご案内はこちら
https://makers-jp.com/guide

出展エントリーはこちら
https://makers-jp.com/entry

カテゴリー: クリエイター , ファッション

 

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