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3月4日は「ミシンの日」ソーイングワークショップイベントレポート

ソーイングワークショップイベントレポート

3月4日は「ミシンの日」ということを知っていましたか?イギリスで家具を作っていたトーマス・セントが1790年にミシンの特許を取得し、それからちょうど200年にあたる1990年に制定されました。日本ホビー協会の市場活性化委員会では、3月4日はミシンの日「はじめての服づくり」ワークショップイベント用に冊子・ポスターを企画・作成し、各地の手芸店でミシンを使ったソーイングイベントを開催いただきました。3月9日に、クラフトハートトーカイ イトーヨーカドー竹の塚店で開催されたワークショップの様子をレポートします。

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ワークショップで使用するミシン紹介

クラフトハート トーカイ イトーヨーカドー竹ノ塚店でこの日開催されたのは、ワンピースづくりのワークショップです。この回には2名の方が参加されるということで、ワンピースづくりの様子を見せていただきました!

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ワークショップ用のスペース。いくつものミシンが並んでいる

店内のソーイング教室のスペースを使って、ミシンやアイロン、その他の道具はすべて無料で借りられるので、手ぶらでOK!生地は事前にお店で購入します。生地にもよりますが、材料費と参加費で4,400円ほどです。

このイベントは、ソーイングが初めての方にピッタリのワークショップ。というのも、直線裁断・まっすぐ縫い・型紙いらず、という、ソーイングの経験が全くなくても、2時間足らずでワンピース1着が完成できるレシピになっているんです。

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シンプルなレシピで、ワンピース1着(左)が2時間以内で作れる

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材料費と参加費込みで4400円ほどとお手頃なのもうれしい

少人数制で、講師の方がしっかりとサポートしてくれるので安心して取り組めます!

今日使用するミシンは、こちらの2台。ロックミシンと、家庭用(デジタル)ミシンです。せっかくなので、それぞれのミシンについて簡単に紹介します。

【ロックミシン】

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ロックミシン正面

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ロックミシン 背面。糸が4つも付いています!

布の端がほつれないようする「かがり縫い」や、伸縮性のあるニット素材の縫い合わせを得意とするミシンです。
かがり縫いは、家庭用ミシンのジグザグ縫いと直線縫いを組み合わせてもできますが、ロックミシンの方が仕上がりがきれいにできる上に、手間も軽減されます。

【家庭用ミシン】

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家庭で使用されている一般的なミシン。直線縫いや、生地同士を縫い合わせたり、ボタンホールを縫ったりなど、幅広く対応します。近年の家庭用のデジタルミシンは、ボタン一つで返し縫いや糸切りができるものや、繊細な刺繍機能が付いたものもあります。

ワンピースづくりスタート

早速ワンピースづくりスタート!まずは、生地を裁断していきます。カットはすべて直線なので、とてもラクです。

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チャコペンで印をつけながら、生地をカットしていく

10分もかからずにカットできたところで、早速ミシンを使います!

カットした生地のフチは、そのままだと糸がほつれてしまうので、「かがり縫い」をします。家庭用ミシンより断然スピーディーにできる「ロックミシン」を使います!

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かがり縫いを施した生地。フチがほつれない

ロックミシンはたくさんの糸が付いていて、操作が難しそうな印象があるかもしれませんが、セッティングはお店でしてくれているので、ペダルを踏んで縫い進めるだけ!前身ごろ、後見ごろの2枚両方それぞれに施します。

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ロックミシンでかがり縫いをする

かがり縫いができたら、2枚の布を縫い合わせていきます。前後見ごろを中オモテに合わせて、型と脇の部分を家庭用ミシンで1㎝で縫い合わせます。まっすぐ縫うだけなので簡単!衿ぐりと袖口部分は三つ折りにしてアイロンを当て、こちらも家庭用ミシンで縫います。最後に、裾を三つ折りにし、ステッチをかけて完成です!

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ワンピースが1時間40分ほどで完成!

今日参加したSさんにお話をうかがってみました!

――ワンピースを作ったことはありましたか?
Sさん: 今回初めてでした。完成したワンピースを着てみましたが、ちゃんと着られるものを自分で作れるのはとてもうれしいですね。自宅にはミシンもなく、子どもがいるのでソーイングをできる十分なスペースを確保することも難しいので、こうして身一つで来て、しかも2時間足らずで1着完成することに感動しました。これから夏に向けて着るのがとても楽しみです。

――初めてのワンピースづくりで、難しかった部分はありますか?
Sさん: 衿ぐりの部分をきれいに縫うのが難しかったです。生地を三つ折りにしてアイロンを当て、ミシンを掛けなければならなかったので、少し時間がかかりました。でも、講師の方がしっかりサポートしてくださったので、安心して進められました。

――普段からミシンを使ったソーイングはなさるのですか?
Sさん: こちらのソーイング教室に通っています。以前から洋裁をしていたわけではなく、デイサービスに通う母のために、服を作りたいと思ったのがきっかけでした。母がなかなかデイサービスに行きたがらなくて困っていたとき、ふとこのお店に立ち寄ってみると、母が好きそうな色や柄の生地がたくさん並んでいて、ソーイング教室を開催していることも知りました。「施設にいる人たちに思わず見せたくなるようなものがあったら、デイサービスに行きたくなるのでは」、と思い、教室に通い始めました。

母に服を着せてデイサービスに連れて行くと、「この服、娘が作ってくれたのよ!」とうれしそうに話している様子を見て、私もうれしくなりましたし、何よりデイサービスに行く気になってくれてほっとしています。

自分以外の誰かのために服を作ることは、また違った喜びがあります。その服を着て喜んでもらえると、「作ってよかった!」と心から思えます。「何かをやりたい」という、日常生活の原動力になるのです。

――これからの目標などはありますか。
Sさん: ソーイングをする友人と、「自分で作った服で思いっきりおしゃれをして、素敵なカフェでお茶しようね」と話しています。作った服を着て出かけることがとても楽しみです。今日作ったワンピースも、型いらずでとても簡単でしたし、他の生地を使って作ればバリエーションも楽しめそう。今日は参加できて本当によかったです。

――ありがとうございました。

取材を終えて

数あるハンドメイドのジャンルの中でも、「ソーイング」は難しそうで手が出ない、なんて方は多いのでは? しかし、型紙不要で真っ直ぐカットして縫うだけでワンピースが作れる様子を見ていたら、ソーイングをちゅうちょしていた筆者も「これなら私にもできそう!」と思えました。皆さんもぜひチャレンジしてみては?

店舗紹介

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クラフトハートトーカイ イトーヨーカドー竹の塚店

東京都足立区竹の塚5−17−1 イトーヨーカドー竹の塚店2階

カテゴリー: ショップ , ワークショップ

 

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