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キャンドルやスプレー、石けんなどハンドメイドのさまざまなシーンで応用できるアロマ。気分転換やリラックスに使える優れたアイテムを日々の“手づくり”に採り入れるためのヒントを、アロマテラピーの専門家である梅原さんにお聞きしました。
梅原亜也子さん
ハーブやアロマのある暮らしを、家庭や子育てを通して提案している。生活の木ハーバルライフカレッジ(http://hlc.treeoflife.co.jp/)原宿表参道校他全国で、講座、講演活動を行う。
手作り石けん研究科や講師養成講座等を中心に、手作り石けんや香りある暮らしの魅力を普及する。
著書に「ハーブ・アロマを楽しむナチュラルソープのつくりかた」他、多数。
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、生活の木ハンドメイドギルドディレクター
――心地良いものがあったり、不快なものがあったり。香りというのは不思議な存在です。
香りは、人の記憶や感覚やと直結する面白い存在です。ニンニクの匂いを嗅いで「おいしい料理」を思い浮かべたり、ミントの香りから「涼しい」という印象を持ったりする人は多いと思います。これは、匂いを嗅ぐとそれにまつわる記憶や印象を司る脳の部分がダイレクトに刺激され、感情が引き起こされるのです。
――確かに、何かの匂いを嗅いだ瞬間に、以前その匂いを嗅いだ状況を思い出したりしますね。
心身に直結するものだからこそ、香りは日々の気分転換やリラックスにおすすめなんです。アロマテラピーと言うと「精油の種類が多すぎてどれから始めれば良いかわからない」という話をよく聞きますが、大切なのは自分にとって、心地良いと思う香りをみつけること。
アロマテラピー専門店などでスタッフに「柑橘系が好き」「やる気をアップしたい」など相談していただければ、きっとお気に入りの香りを見つけてくれますよ。
――アロマテラピーを楽しむときのアドバイスや注意点をお願いします。
アロマテラピーは天然の芳香物質「精油(エッセンシャルオイル)」を用いて香りを楽しみます。天然をうたった類似品には気を付けてください。安全な使い方を守ったうえで、お風呂に入れたり植物油に希釈してトリートメントするなどの方法もあります。数種類の精油をブレンドして、オリジナルの香りを楽しむのも良いですね。
精油は、植物の持つ成分をぎゅっと凝縮し、大変濃度が高く直接肌につけることはできません。また、小さい子どもやペットがいるご家庭では香りの強さに気を付けたいですね。精油には色のあるものがあり、白い布や紙、家具などにつくと、シミになる場合もあります。必ず取扱い説明書をよく読んでから使うようにしてください。
次のページでは、精油を使ったハンドメイドの楽しみ方をご紹介します。
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