ホビスタライフ
こんにちは。布とハンドメイドが大好きな、ばくちゃんこと久場和代(くばかずよ)です。
トートバッグや布小物作家として活動している私は、以前、「クラフトマルシェ」という屋内でのハンドメイドイベントに出店しました(レポート記事1、2)。
次に興味を持ったのは、屋外で開催されるイベント。
先日、東京・雑司ヶ谷で月に一度開催されている「手創り市 雑司ヶ谷」(イベントの詳細は、こちら)にはじめて行き、出店されている作家さんがどんな風にディスプレイしているのか、何に気をつけているのかなど、屋内イベントの出店との違いを探してきましたのでご紹介いたします。
「手創り市 雑司ヶ谷」は、鬼子母神堂(出店数最大140店、食品ブースは除く)と大鳥神社(出店数最大22店)の2つの会場で開催されているイベントです。
ちなみに「鬼子母神」のお堂は、安産や子育(こやす)の神様である鬼子母神を祀っていることで知られています。普段から参拝者が多いのですが、手創り市が開催される日はさらに参拝者や来場者で賑わっているようです。
※鬼子母神の「鬼」の字はパソコンで表示できないため、記事中は「鬼」の字を使用しています。
(鬼子母神についての詳細と「鬼」の文字については、こちら)
下記像はイベント時の鬼子母神の様子です。
取扱い品目は幅広く、布や革雑貨、アクセサリー、食器、木工細工、家具、食品などが出店されていました。
来場者も小さなお子さんを連れた方や若いグループ、老夫婦と年齢層もさまざま。
この手創り市の特徴は、雨天の場合は中止になることと、各ブースのスペースが小さいので、テントなどを張っているお店がほとんどないこと。
陳列用のテーブルはキャンプに使う折りたたみ式のものを使っている方が多く、テーブルが丸見えにならないよう、布をかけて使用している出店者が多かったです。
そして、屋内出店と同様、ほとんどが高さを出したディスプレイをしていました。
こちらは、商品を載せる台を準備して高さを出している出店者の画像。
商品をぶら下げて見せている出店者もありました。
こぎん刺しを使った小物をぶら下げている、こちらの什器。
じつは出店者の手作りだそうです。
詳しくお話を伺ってみたところ、
「一人で出店しており、昼食時もブースを離れられないので、お客さまからの目隠しを兼ねるディスプレイが欲しくて自作しました」
とおっしゃっていました。
確かにお客さま目線だと、裏側が丸見えになりません。
また、屋外とはいえ服やストール、アクセサリーなど身に着けるものは、着用イメージを見たいですよね。
そういったお客様に配慮して、鏡を持参されている店舗が多かったです。
お店を巡っていると、「こぎん刺しのワークショップ(記事は、こちら)」でお世話になった、「Maplebucketsメイプルバケツ」さんを発見しました。
手創り市の常連であるメイプルバケツさんに、ディスプレイについてどんな点に気をつけているかお話を伺ってみました。
「組み立て式の什器は倒れてこないよう補強する」
下の画像は、こぎん刺しのブローチを飾っている棚の裏側を写したものです。
支えている棒と本体が簡単に外れるようにし、移動時でもかさばらず持ち運べるようになっています。屋外イベント時には、風などで飛ばされないよう写真のように両面テープでしっかり固定するそうです。
「チラシなどが飛びやすいので、重い文鎮などを用意する」
重く留めておけるものなら何でもよいのですが、メイプルバケツさんでは「陶器の文鎮」を使用していました。
こちらは他の店舗の画像です。
キレイでおしゃれ感のある石を文鎮代わりに使用していました。
今回、「手創り市 雑司ヶ谷」を回ってみて一番感じたのは、屋外イベントだからと言ってディスプレイに妥協をしていない出店者さんが多いということです。
自分たちの生み出した作品が、魅力的に見えるための最大限の工夫をされていると実感しました。
現に私も、陳列を簡単に済ませようとしたのか、テーブルに平置きや、山積みにされているだけのお店はあまり魅力的に感じられず、作品を手に取ってみようという気持ちが起きませんでした。
屋外でのイベントは什器と商品を当日に持ち込む場合が多いのですが、今回の手創り市は駐車場もなく、電車やバスの移動で大荷物を搬入するのはかなり大変です。
それゆえ、陳列がシンプルになってしまう店舗があるのも多少は仕方ないという印象を受けました。
私がこれから屋外イベントへの出店を検討する際には、単に出店したい気持ちだけで参加を決めずに、持ち込みできるものやレンタルできる什器の確認、駐車場の有無など、開催要項をよく読みこむことが重要だとわかりました。
そのうえで、どんなディスプレイができて、運ぶことは可能なのかなどを考えながら、イベントの参加を決めたいと思います。
今回のイベントで、「当日の環境をきちんと把握する」という、見落としがちな視点に気づくことができました。
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