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材料・技術不要!スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる
モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

材料、技術がなくても、スマートフォン上でオリジナルアクセサリーをデザインし、販売できるアプリmonomy(モノミー)が、今注目を集めています。不器用さんもベテランさんも必見のmonomyについて、生みの親であるFUN UP代表の山口絵里さんにお話しいただきました。

――monomyは、アクセサリーを作ったことがない方でも、スマホの画面上でパーツを組み合わせていくことで、オリジナルのアクセサリーがデザインできる、画期的なサービスですね。
山口さん: アプリをダウンロードすると、まずは自分のブランド名を決めるようになっています。デザインした作品は、自分のオリジナルブランドの作品としてアプリ上に投稿され、そのままECサイトと連携して販売し、SNSを通じて発信することができますし、自分の作品を含め、投稿されている作品の購入もできます。

デザインして投稿することには費用は掛かりませんし、いくつでも投稿することができます。購入されて初めて、当社の職人が実際に作って発送。単にオリジナルブランドのアクセサリーを気軽にデザインできるということにとどまらず、それを高品質なパーツを使って職人の手で製作する、という「製造機能」を誰でも持つことができる、というのが特徴です。

また、他のユーザーから商品が購入された場合、投稿ユーザーには、売上金としてそのアクセサリーの販売価格の10~20%入る仕組みになっています。作品は数千円ほどのものがほとんどですが、材料費の他、実際に作る作業費、梱包材の費用や発送に伴う作業費などもすべて含んでいます。ユーザーは材料費・作業費ゼロでデザインした作品が売れれば、インセンティブが入ってくるというわけです。

パーツは4000以上用意しており(2020年1月時点)、季節によって随時追加していますので、1年を通じてデザインにバリエーションを持たせることも可能です。

――アプリが開始したのは、2016年。現在はユーザー数が14万人に上るとうかがいました。どのような方が利用していますか。
山口さん: 30歳前後の方がメインユーザーです。数年前の調査では、全ユーザー数のうち7割がアクセサリー作り初心者という結果でした。

今、市場では、アクセサリーは数百円と手軽な価格で購入できたり、手作り作品を販売するアプリなども多くの方が利用していますが、一方で「この色だったらいいのにな」「ピアスは着けられないので、イヤリングパーツのものが欲しい」「金属アレルギーなので、シリコンのパーツを使ったものが欲しい」といった、応えきれていないニーズも耳にします。

そんな時、自分で作ってみようかなとは思うものの、いざパーツ屋さんに行ってみると材料費が意外と高くついてしまう。というのも、例えばピアス一つ作るのに1対のパーツで十分にもかかわらず複数個単位でパックになっていたり、チェーンやリボンもメートル単位で販売されていることがほとんど。たくさんのパーツが余ってしまうことにもなります。

monomyでは「製造機能」までアプリのサービスとして提供することで、こうした手作りにまつわる不都合を一切負うことなくアクセサリー作りができるように開発しました。お子さんがいらっしゃる方ですと、小さなパーツをテーブルに広げることすら難しい、というケースもあると思います。作業は当社の職人が実施するので、その心配もありません。手先が不器用な方でも、オリジナルデザインのアクセサリーブランドがスマホのみで気軽に立ち上げることができるのです。

20~30代の方の利用も多いですが、最近は、40~50代のユーザーも多く見受けられます。時間的・経済的余裕もあり、デザインしたい、友人にプレゼントしたいという方のニーズにも応えられているようです。

――継続的に利用しているユーザーも多いと思いますが、「また作りたい」と思わせる仕掛けはどのようなところにあるのでしょうか。
山口さん: いいなと思った作品には「Like(ライク)」をつけることができます。Likeの数や閲覧数など、毎日アプリ内のアルゴリズムで優秀と判断された作品は「Pick up」というページに掲載されます。Pick upは、アプリを開いたときのトップページでもあるので、多くのユーザーの目に触れることになり、Likeを付けてもらったり、共感してくれた人達が購入に発展することもあります。

スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

Pick upのページ。各作品の右下にあるハートマークの数字がLikeされた数

自分がデザインしたものを肯定してもらえる、評価してもらえるのはうれしいもの。「いいねと言ってもらえるアクセサリーを作りたい!」というモチベーションに直結します。ユーザーたちはもっとLikeを集めるために、素敵なデザインの作品を投稿しよう切磋琢磨の意識が生まれ、それがアプリを継続的に利用していただいている背景にもなっています。ユーザーがお互いにLikeし合っている様子も見受けられます。

Likeが集まるほど、「他のユーザーさんに追い越されたくない」という気持ちが強くなるようです。自分の作品を自分で購入して撮影した写真をSNSにアップし、共感してくれた人が集まってコミュニティに発展することもあります。

また、操作性についても、何人ものユーザーテストを経て作り込みました。画面上でパーツ同士が接続される瞬間の「パチッ」という見た目の感触や、パーツが揺れる表現も、人が心地よく感じるとされる揺れを採用しています。ずっと作っていたくなるような仕様にこだわりました。

スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

デザイン画面。パーツを指で移動させて接続させていく

スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

試着した時のイメージを、都度確認しながらデザインできる

――簡単に作品ができるとはいえ、Likeをもらうには、やはりデザインセンスが求められるのでは?
山口さん: ユーザーたちはPick upに掲載している作品を見て、このパーツを使ってみようかな、などインスピレーションを得ていることも多いようです。Pick upされている作品をタップすると使っているパーツが表示されるので、そこからイメージを膨らませてもいいと思います。「センスがない」と気負わずに、まずは自分が欲しいと思うアクセサリーを気軽にデザインしてみてほしいです。

――もともとアクセサリー作りをしている方ならではの活用方法などはありますか。
山口さん: まずはmonomyでデザインを投稿してみて、たくさんのLikeがもらえたら、実際に自分で材料を購入して手作りし、ハンドメイド作品販売サイトなどで販売する、という方もいらっしゃいます。そのデザインがどのくらい人気がありそうか、マーケティングに活用しているというわけです。

――ユーザー数が日々増加しているmonomyですが、今後の展開について教えてください。
山口さん: オリジナルのチームグッズを作るサービスを企画中です。スポーツチームなどの応援をするとき、チームのキャラクターやテーマカラーなどをモチーフにしたグッズを身に着けることで、団結力や一体感を出すことがあると思います。そんなとき、既製品ではなくオリジナルで作った物を身に着けたら、応援に一層熱が入り、楽しいものになるのでは、と考えています。
また、インフルエンサーの方たちと一緒にブランドを立ち上げたり、ジュエリーアクセサリーでの展開もしていきたいと考えています。

――ありがとうございました。

取材を終えて

山口さんにmonomy誕生の背景について尋ねると、「きっかけはエルメスのバッグ」という、思いがけない答えが返ってきました。ブランド物が大好きだった専門学校生時代、ふとそのバッグがどのように作られているのかを自分の目で確かめたくなり、二十歳で世界一周しながら各国の工場など製造現場を見て回ったといいます。製造とネットをつなげて、モノ作りのプラットフォームを作りたい、という思いで、帰国後は製造、バイヤー、企画、開発、経営などあらゆる職種を経験して知識を身に着け、生み出したのがmonomy。製造における課題や無駄を大幅に軽減しつつ、「作りたい」というユーザーと「欲しい」というユーザーそれぞれのニーズをうまくマッチングさせたこの仕組みは、モノ作りにおいて新たな選択肢を提示したといえるのではないでしょうか。

お話をうかがった方
スマホ上の操作でアクセサリーをデザインし販売できる モノ作りの新しいカタチ「monomy(モノミー)」

FUN UP
代表 山口絵里さん

monomyのアプリについてはこちら
https://www.monomy.co/

企業HPはこちら
http://fun-up.jp/

カテゴリー: アクセサリー , 物作り

 

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