みんなでつくるハンドメイド情報サイト　HobbyStyle(ホビスタ)

ハンドメイド素材について、「こんな素材があったらいいのにな」「実際に見て、触って確かめてから購入したい」と思ったことはありませんか。フランスをはじめとするヨーロッパ各地から直接買い付けしているビンテージ素材や洗練されたデザインの素材を扱っているのが、「Necklace-necklace」（ネックレス ネックレス）さんです。同店のマネージャー　原泰子さんに、お店の特徴やおすすめ商品についてうかがいました。

――お店に入った瞬間、まぶしいほどきらびやかな空間が広がるネックレス ネックレスさんは、京王井の頭線「浜田山」駅の商店街の一角にある、ビーズやボタン・レースといった装飾素材のセレクトショップです。

――このお店には、ヨーロッパで買い付けたビンテージ品も多いと聞きました。

原さん： はい。ヨーロッパのビンテージビーズは色彩や醸し出す雰囲気が魅力的なので、多くのビーズを扱っています。作られてから50年以上は経過していて、ほとんどが未使用の「デッドストック」のものです。

原さん： 約30年前より、パリをはじめヨーロッパ・アジア各地を頻繁に訪れ、独自の目線とルートで、ビンテージに限らず「素敵」と感じた素材を買い付けしています。中でもパリにはオートクチュール全盛期（1950年～）のデッドストックボタンやビーズ、他にもリボンやブレード（縁飾り）など、今見ても美しいものが多く、当店の品揃えのメインとなっています。このほか、シルクの生地や、オリジナルの持ち手なども扱っています。また、今の感覚を大切にしながら新しい素材を求めて私達も買い付けに行っています。

――買い付けの際に、どのような基準で商品を選んでいるのですか。

原さん： 「自分たちが素敵と思うこと」はもちろん、カラフルなパーツは色や質感が「美味しそうに見える」ことや、「大人の女性の遊び心」も大切にしている基準です。

――ハンドメイドをする人であれば、どんなものを作ろうか、どんどんアイデアが膨らみそうですね。

原さん： 「バックステージラボ」というのがお店のコンセプトです。バックステージは「舞台裏」、ラボは「実験室」を意味します。世界中から集められた素材が持つストーリーと、今の感覚が出会い発見や変化を楽しむ「実験室」、という意味が込められています。

原さん： ほとんどのビーズが1個からお買い求めいただけます。デザインや形が美しい刺繍用のビンテージビーズも種類を豊富に取り揃えています。最近は刺繍をされるお客様がとても増えていて、これらのビーズやスパングル、アンティークミニビーズなど、とても人気です。発色や形、大きさなどじっくり吟味していただければと思います。

――他の人とは違うものを身に着けたい、と思っている方にはうってつけですね。ハンドメイド好きの方はもちろんですが、ファッション好きやおしゃれ好きの方も、時間がたつのを忘れてしまうくらい夢中になれそうな空間です。

原さん： お客様に大胆で自由な素材の楽しみ方を教えていただくこともあります。また、気軽に参加していただけるワークショップも不定期で行っています。4名くらいの少人数制で、素材の色や形の組み合わせやバランスの取り方などを、ポイントを押さえつつ、気軽にハンドメイドやおしゃれを楽しんでいただけるメニューを企画するようにしています。

原さん： もちろん、ハンドメイド好きの方も多く参加していただいています。お家でじっくりと作るのも楽しいですが、誰かと一緒に作るのもまた楽しいですよね。自分が好きな色や形を改めて知るきっかけになったり、子供の頃浜辺で貝殻を拾い集めたり、花を摘んだ時の気持ちだったり。パーツを選んで作る間に感じることは多いです。作る楽しさは勿論ですが、ワークショップを通して「自分のこと」を想う1つの機会になっていただければ嬉しいです。

――最後に、原さんが思う、装飾素材の魅力や興味深いところを教えてください。

原さん： 買い付けたさまざまな土地の背景にある歴史を感じられるところです。今では作られていない手仕事のものだったり、巡り巡ってここにあるという過程にも惹かれます。また、ビンテージ素材の場合一つ一つが手作りのものが多いので大きさや形のいびつさ、不揃い感が独特の味わいを生み出していて、ニュアンスを楽しめる。特別なものに感じます。
世界各地で見つけた色々なハンドメイド素材が一か所に集まっているお店は珍しいと思うので色々な組み合わせで他にはないデザインを楽しんでほしいです。

＜おすすめ商品　ベスト3＞

①アンティークミニビーズ

極小ビーズのような粒の小さいミニビーズは、とにかく種類が豊富。刺繍好きな方にはぜひご覧いただきたいです。糸に通った状態で販売しているものもあります。

②ビンテージペップ

ペップとは、アートフラワーや造花、コサージュ作りに使う花芯のことで、雄しべや雌しべ、つぼみとなる部分に使用する素材のこと。先端が葉っぱの形状のものなど、装飾的なペップも多数。「こんなパーツ探していたの！」という方多数。なかなか手に入らない材料なので、ぜひ手に取ってみて。

③樹脂・レジンパーツ

イタリアやパリで見つけた商品から、日本製のものまで販売しています。トレンドの大ぶりのイヤリングやピアスのパーツにもぴったり。

（お話をうかがった方）

Necklace-necklace（ネックレス ネックレス）
マネージャー　原　泰子さん

看板犬「ノアちゃん」。手作りの首輪をはめている。