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西荻窪駅から徒歩2分。人ごみが少し和らぐエリアのビルの2階に、pindot(ピンドット)さんはあります。
このお店は、ソーイングの書籍も多数出している茅木真知子さんが1995年にオープンしたお店。現在お店を切り盛りしているのは、長年茅木さんと仕事をしてきた榊原悦子さんです。どのような商品を多く扱っているのでしょうか。
「風合いのいい生地、その年のトレンドを取り入れた服飾用の生地を意識して仕入れています。服を作るとき、ぴったりサイズで着たい方もいれば、ゆったりめで着たいという方もいます。サイズ感を確認できた方が安心だと思うので、サンプル品を置いて、試着してから購入できるようにしています。」(榊原さん)
店内には試着室を設けているので、その場でサンプル品を試着して、サイズ感を確認しながら購入することができます。型紙(パターン)も一緒に購入可能です。
お客様の年齢層は幅広く、洋裁に慣れている方が多いそう。「こういう生地でこういう物を作りたい」と、ある程度こだわりを持っている方が来店するといいます。中には、プロ顔負けの服を作って来る方も。このお店で購入した布で作った服を身に着けて来店する方も多く、榊原さんが写真に撮って、お店のブログで紹介しています。
「ブログは週に3回ほど更新しています。店側が作ったものを紹介するよりも、お客様が作ったものを載せることで、よりリアルに伝わるようです。『ブログを見た』という方からの問い合わせが多いです」(榊原さん)
ここまで読んだ方は、「洋裁をやったことがない人には入りづらいお店なのでは?」と不安に思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません!どんな生地(色や柄、質感など)で、何を(ブラウス、スカート、ワンピースなど)作りたいのかということをある程度イメージしてお店に行けば、榊原さんが快く相談に応じてくれるので安心です。自分が持っているどんな服に合わせたいのか、どんなシーンで着たいのか、についても伝えられると、より相談に乗ってもらいやすくなりますよ。
洋裁向きの生地の販売をメインにしながらも、パッチワークにも使えるカットクロスや、他では手に入らないアメリカ、フランスのビンテージ生地やボタンなども取り扱っています。大手の手芸屋さんで、思い描くような生地が見つからなかった方や、これから洋裁を始めてみようかなと思っている方は、ぜひ足を運んでみては。
pindotで特におすすめの商品をご紹介します。
<刺しゅう入り生地>
一度は売り切れて、再入荷したものも。カットクロスだけでなく、大きいサイズも販売しています。
<パッチワークのミニバッグ 布&レシピセット>
写真のミニバッグが作れる生地とレシピが入ったセット。ポンポンと持ち手は別売りで、好きな色を購入できます。組み合わせを楽しんで。
<ビンテージボタン>
フランスのビンテージボタン。シェル素材も多数販売しています。ボタンの台紙に描かれたイラストがデザイン性に富んだものも。
pindot(ピンドット)
住所:東京都杉並区松庵3-39-11 シティコープ西荻202
営業時間:平日12:00~17:00
定休日:月・火
アクセス:JR中央線・総武線 「西荻窪」駅 南口より 徒歩2分
電話番号:03-3331-7518
http://www.pindot.net/pindot.htm
西荻窪駅 南口から徒歩4分、商店街を真っ直ぐ歩いていくと見えてくるのが、アーリーズプリントさんです。パッチワークをする方には、ぜひ一度訪れていただきたいお店です。
パッチワーク用の生地の販売でスタートし、現在も生地やレース、ボタンなどを扱っています。
「レシピの付いているキットでも、作っていると、分からないことが出てくるもの。作りかけのものを持ってくるお客様もいるので、そのときは作り方を教えています」。にこやかにこう話すのは、店主の土屋千代子さん。自身がパッチワークやバッグなどをやってきた経験から得たコツなどを、作り方に困っているお客様にお伝えしていると言います。
取材中にも、ヘアバンダナを作りたいというお客様が来店。どんな時に使いたいのか、どんなふうに見せたいのかなどを丁寧に聞き出しながら、要望に合った生地や、バンダナに付けるレースなどを提案していました。紙に図を書きながら、作り方を説明。最後には「困ったことがあったら、またいつでも来てください」と一言添えます。
「その場では分かっても、家に帰ると分からなくなってしまったりしますよね。作り方は電話口で理解するのは難しいです。直接見ながら説明する方が早いので、来店していただければ作り方をお伝えするようにしています」
アーリーズプリントさんでは、パタンナーさんと縫製士さんがおり、「こういうものを作ってほしい」という要望にも応えることができるそう。一度、息子さんの入園バッグなどをご依頼いただいたお客様から、「作ってもらったバッグが、何度洗濯しても型崩れせず、とても長持ちして助かる。今度は次男が入園するので、また同じように作ってほしい」と再び注文が入ったこともあるといいます。
生地を中心とした商品の仕入れは、すべて土屋さんが行っています。近年は、バッグのレシピ作りにも力を入れており、オリジナルレシピも販売。バッグを持った人がおしゃれに見えるようなデザインにしつつ、気軽に作れるようなコツや工夫が詰まっているので、「不器用だから…」と思っている方も気負わずに作れます。
アーリーズプリントさんで特におすすめの商品をご紹介します。
<オリジナル バッグの型紙>
バッグの形や持ち手など、パッと目を引くおしゃれなバッグの型紙。サンプル品を店頭に展示しているので、実物を見ながら検討できます。分かりやすい解説が入った作り方も同梱されています。
<バッグ作りにぴったり!おすすめの生地>
仕入れている、バッグ作りにぴったりの生地。綿や麻など、厚めでしっかりしている物も多く、おしゃれなプリントが魅力です。
<ビンテージの生地>
アメリカやヨーロッパなどから仕入れたビンテージ生地。ここでしか出会えない柄にめぐり合えるかも。
アーリーズプリント
住所:東京都杉並区西荻南2丁目19−7
営業時間:10:00~17:00 (土・日にオープンしていることが多いです)
アクセス:JR中央線・総武線「西荻窪」駅 南口より 徒歩4分
電話番号:03-3247-4160
http://earlys-print.shop-pro.jp/
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今回の記事では生地に焦点を当てましたが、手芸小物類なども各店主さんたちがこだわって仕入れているので、他の見どころも満載です。西荻窪駅の南口エリアには、ジャンルの異なる3つの生地屋さんがあるので、一度にさまざまな生地選びができそうですね。
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