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イメージ通りの生地がなかなか見つからない…そんなときにぜひ訪れてほしいのが、東京・西荻窪。JR中央線「西荻窪」駅南口から徒歩5分圏内に、素敵な生地屋さんが3店あります。それぞれUSAコットン、服飾向きの生地、バッグ作りにおすすめの生地などを扱っていて、異なるテイストの生地が一度に見て回れるエリアなんです。各お店の特色を紹介します。
今年(2019年)で創業30周年という、カントリーキルトマーケットさん。USAコットンを扱っているお店です。
早速お店に入ってみましょう!
生地が壁一面を埋め尽くすように展示されています。
USAコットンとは、アメリカで製造・販売されている生地のこと。ビビッドな色彩やポップな柄などが特徴です。
こちらの西荻窪本店では、扱っている生地の種類はなんと2000にも上るそう。そのうち9割はUSAコットンです。生地はすべて、代表の奈部昌子さんが仕入れています。奈部さんは「明るい色合いや柄の物を意識して、ピンときたものをセレクトしています」と話します。
日本にはない柄がたくさんあるのも、USAコットンの魅力。一点一点こだわりながら仕入れている奈部さんの思いが伝わるのか、「ずっと来たいと思っていたんです」と、わざわざ海外から来店するお客様もいらっしゃるそう。奈部さんは「私が仕入れた生地を使って、お客様がキルトや小物を作って楽しんでくださる。それを実感できるのが何よりも嬉しいです」といいます。
1階はUSAコットンですが、2階はリバティプリントの生地、チロルテープやレース、USAボタンなどを置き、手芸教室用の部屋もあります。2階の商品も、仕入れはすべて奈部さんが行っています。
奈部さんが「カントリーキルトマーケット」としてお店をオープンしたのは、1989年。当時は、お隣の駅のJR中央線「荻窪」駅で、15坪のお店からスタートしました。高校時代から物を作るのが好きで、パッチワークを習ったり、キルト店で働くなどの経験を経て、キルトの発祥地であるアメリカを横断を決心。アメリカでのキルト店で働きながら、数えきれないほどのお店を回ったそうです。
「いつか自分でお店を開くときは、まるでアメリカにいるような気持になれるお店にしたい」という思いがあったという奈部さん。心がときめくようなお店を目指したそう。荻窪から西荻窪に移転する際には、内装も什器もすべて奈部さんがデザインしました。図面から引き、反物のサイズに合わせた棚が必要なので、什器もすべて自分でオーダー。壁紙もアメリカに行ったときに購入したそうです。
奈部さんの思いが詰まったカントリーキルトマーケット。初めてのお客様も、リピーターのお客様でも、奈部さんの思いを知った上で訪れると、お店が一層特別に見えるかもしれません。
カントリーキルトマーケットで特におすすめの商品をご紹介します。
<レース>
花やリボン、蝶などのモチーフが連なっているレースは特におすすめ。他のお店ではなかなかお目に掛かれない、奈部さんセレクトのレースです。
<チロルテープ>
デッドストックの物も多いので、早い者勝ち!花柄などのほか、童話「ウサギとカメ」やフラダンスをモチーフにしたものなど、眺めているだけでも楽しい気持ちになりそう。
<ケイフ・ファセットの生地>
最近特に人気だという、鮮やかな色使いが特徴的なデザイナー ケイフ ファセットの生地。今後、商品の拡充を予定しているそうです。
カントリーキルトマーケット 西荻窪本店
住所:東京都杉並区西荻南3-6-2
営業時間:平日10:00~18:00 日・祝 11:00~18:00
アクセス:JR中央線・総武線 「西荻窪」駅 南口より 徒歩4分
電話番号:03-5370-8383
http://www.cqmjp.com/
イベント情報:2019年6月1日(土)・2日(日) 30周年記念セール開催!
西荻窪エリアで毎年開催されている、お茶を飲みながら西荻窪の街の散歩を楽しむイベント「茶散歩」に合わせて、セールを開催。店頭ではコーヒーなどの飲食物も販売予定。
次のページでは、引き続き、西荻窪の生地の販売店 pindot(ピンドット)、アーリーズプリントを紹介します。
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