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佐藤さん: 書き方のコツは、まずペンの太さがお手本と同じになるように、書く前に太さを確認することです。そして、子どものころの書初めのように、とにかくお手本をよく見ながら、マネをするという意識でたくさん書いてみましょう。何度も練習してみたけれど、思うようにいかない、違う出来上がりになってしまう、という場合は、まずは下の画像のように型をつくって、チャコペーパーを敷いて型通りになぞって書くといいですよ。
【アレンジ】
作品の雰囲気に合わせて、文字周りにクラフトパンチでかたどった紙をはったり、ハトメパンチで金具をつけ、リボンや麻ヒモを通しましょう。
無地のエコバッグは、ちょっとした工夫ですてきなギフトバッグに生まれ変わります。
【用意するもの】
・木綿のエコバッグ
・カリグラフィー用のマーカーペン
・好みのスタンプ 模様は好みで
・スタンプ台 布に使えるもの。色は好みで
【書き方】
カリグラフィー用のマーカーペンを使い、イタリック体で中央にアルファベット1文字を書きます。
佐藤さん: エコバッグはギフトバッグとしてご紹介しましたが、作品をアピールするツールにもなります。マーカーペンで、作品を販売しているURLを書いてPRに使うのもおすすめです。
1文字書くのに少し慣れた方に向けて、少し応用的な方法をご紹介します。
ハンドメイドクリエイターの方なら、自分の作品を選んでいただいたお客様に、感謝の気持ちを手紙に書いて作品と一緒に送ることがあると思います。そういったときに、タグのところで紹介した、厚紙とパンチの組み合わせを使い、カリグラフィーの文字をのせると、カード全体、そして作品全体のイメージアップにつながります。
佐藤さん: メッセージカードは、文字数も増えるので慣れた方はトライしてみてください。見本の写真は、カリグラフィーの代名詞ともいわれるカッパープレート体など、カリグラフィーを学ぶ人が、イタリック体の次に学ぶ字体をいくつか使って書いています。初心者の方は、まずはイタリック体で書いてみてくださいね。
さまざまな字体があるカリグラフィーは、本腰を入れて通い、学ばなければできないものという先入観を持ちつつ、Atelier Miriamに佐藤さんを訪ねました。実際にお話を聞いてみると、教室に通ってくる生徒さんのなかにも、「この言葉だけ書けるようになりたい」という方が少なからずいて、そのなかには、ハンドメイド作家の方もいらっしゃるのだそうです。ハンドメイド作家にとって、お客様に自分の作品を見つけてもらう、気に入ってもらうことはこの上もない喜びです。厚紙とペンからつくり出す、カリグラフィーの文字を取り入れたタグやギフトバッグで、作家の個性がさらにアピールされるのは、本当にすてきなことですよね。
お話を伺った方
Atelier Miriam
佐藤 直子
カリグラフィー講師。近年は、アクセサリー作家としても活動している。
2005年日本カリグラフィースクールマスターコースを取得。カリグラファーズ・ギルド会員。
2011年春より、アート・クレイシル バー(相田化学)の講座を、シルバーバンビーニ主催 中田典子氏に師事し受講。
2012夏、公益財団法人日本生涯学習協議会 銀粘土技能認定取得。
2013夏、公益財団法人日本生涯学習協議会 シルバーオーバーレイ技能認定取得。
現在、母・大井 佳子とのコラボレーション制作も進行中。
URL: https://ateliermiriam.jimdofree.com/
ワークショップ:ハンドメイドの会 VOL.2
日時:3月13日(水)13:00~14:00
場所:横須賀Cafe Perca
参加費:¥2,400.-(税抜き) 小皿2枚制作 材料費・ケーキセット込み
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