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今年も5月25日(金)~5月27日(日)の3日間で、「モノマチ」が開催されました!
今回で開催10回目を迎えたイベント「モノマチ」は、台東区南部に位置する御徒町~蔵前~浅草橋という、問屋や工房、アトリエが立ち並ぶエリアで開催されています。
開催期間中は、日ごろは業者の方しか足を踏み入れることができないお店や工房に入れるのが、このイベントの大きな魅力。また、イベント限定のワークショップでは、複数のお店をまわって完成するモノづくりも体験できます。モノマチは、古くから製造・卸の集積地として歴史のあるこのエリアをねり歩きながら、問屋街ならではのモノづくりを肌で感じられる、「マチづくり」と「モノづくり」の魅力にあふれるイベントなのです。
たくさんの参加店の中から、おなじみのお店や注目のワークショップをピックアップし、モノマチの楽しさをお伝えします!
モノマチは御徒町~蔵前~浅草橋の2km四方の広い地域で行われているので、エリア内にある3つのインフォメーションセンターを活用しながら回っていくと、より効率的に楽しむことができます。
インフォメーションセンターに立ち寄ると、スタッフの方がたくさん!
みなさん忙しそうですが、センター全体が、笑顔に包まれて活気のある印象です。
そして、立ち止まって何かを探していると、やさしく声をかけてくれます。
聞けば、こちらのスタッフの方々は、みな有志、ボランティアなのだとか。
そこで、台東デザイナーズビレッジにあるインフォメーションセンターのボランティアリーダーの方に、モノマチへの思いやイベントの楽しみ方、インフォメーションセンターの活用法について聞いてみました。
お話を聞いたリーダーの方は、第4回目のモノマチから、今回まで連続で参加されているそうです。
はじめは、「お客」としてモノマチを訪れて、イベントのファンになり、街に魅力を感じて、スタッフとしてインフォメーションセンターに立つようになった、というお話が、とても印象的でした。
~インフォメーションセンターとは、どんな所なのでしょうか。
インフォメーションセンターは、モノマチ開催エリア内に3か所あります。
浅草橋エリア(ヒューリックビル浅草橋内)と小島エリア(台東デザイナーズビレッジ内)、上野・御徒町エリア(2k540内)です。
立ち寄ってくださった方に、イベント全体のガイドマップや地図をお渡しし、店舗やイベントのチラシなどもご案内しています。
~どんな質問が多いですか?
当日開催しているイベントについて尋ねる方、行きたいお店について聞く方、「革の小物があるお店は?」というように、目的のものを取り扱っているお店を尋ねてくる方がいます。また、親子で楽しめるイベントや、ワークショップは? というご質問もあり、内容はバラエティーに富んでいます。
私たちスタッフは、それぞれの方にピッタリなイベント、ワークショップ、お店をアドバイスしています。
~どのようにインフォメーションセンターを活用してほしいですか?
とにかく気軽に立ち寄って、どんどん質問していただきたいです。
モノマチを愛する私たちスタッフが、来場者のみなさんが、ひとりだったらたぶん見つけられなかった、そんなモノ、場所を見つけるお手伝いをします。
「宝物が見つかる拠点」そんなふうにインフォメーションセンターを活用してほしいと思っています。
モノマチでは、今年も魅力的なワークショップがたくさん開催されていました。
子どもから大人まで、ものづくりの魅力を感じられるワークショップをレポートします。
まず、最初に向かったのは浅草橋のインフォメーションセンターからすぐのBeards Shop j4(ビーズショップ ジェイフォー)。一般の方も業者の方も訪れる幅広い品ぞろえのアクセサリーパーツ専門店です。
店内にはところせましと、様々な素材、色合いのビーズやアクセサリーパーツが並んでいます。
特にパールはメイン商品というだけあり、大きさ、カラーバリエーションが豊富。
製造から販売、加工、アクリル塗装なども、すべて自社で行っているので、オリジナル商品が多いのも特徴です。
モノマチ開催中は、限定のお得なセールも開催していました。
開催されていたワークショップは、オリジナルイヤリング(またはピアス)づくりか、風鈴風の根付(ふうりんふうのねつけ)づくり。
仲良し小学生女子2人組が、イヤリングづくりに挑戦していました。
様々な種類のビーズから、好きなものを選びます。
選んだビーズを並べて、デザインを決めていきます。
何度も何度も選びなおして、お気に入りを探していました。
ビーズの穴にピンを通して、丸めているところです。
一人では難しいところは、スタッフの方がしっかりフォローをしていました。
完成です!
ちょっと大人っぽい可愛いイヤリングですね。
この後も、5人で訪れた別の小学生グループが風鈴風根付づくりに挑戦していて、子どもだけの参加でもモノづくりに親しめるワークショップは大盛況でした。
次は、モノマチならでは! 2店舗をまわって完成するワークショップに参加してきました。
まず1店舗目は、寿・駒形エリアにあるRAGTIME UMBRELLA SHOP(ラグタイム アンブレラ ショップ)。
卸売りメインに営業しているお店ですが、週に3日間は小売りも行っています。
小売りの日には、世界に1本のオリジナル傘のオーダーも可能です。
オリジナル傘はもちろん修理も受け付けてくれます。
10年以上前に作った傘の生地が破れたので貼り直してほしいという依頼もあるそうですよ。
世界で1本だけのものは愛着もあり、大切にしますよね。
そんなこのお店のワークショップは“デコする捨てないビニ傘”を作ろう! です。
3回目の開催となるこのワークショップは大好評で、今回は初日の朝から行列ができていたほど。
材料のビニール傘が足りなくなって、焦る場面もあったそうです。
では、さっそく作っていきます。
傘の長さが2種類あるので、好みのものを選びます。
選ぶ長さによって、つけられる傘の柄の種類が変わってきます。
柄の種類もたくさんあって、迷ってしまいます。
傘の本体に専用の接着剤をつけます。
柄を本体に差し込んでから、柄をくるくると回しながら押し込んでいきます。
押し込みすぎないようにするのが、なかなか難しいのだそうです。
柄の部分が完成!
柄を変えると、ビニール傘の印象が変わりますね。ぐっとかわいらしく、オリジナル感は増しますが、さらにオリジナリティーのある「世界で1本のビニ傘」にするために、こちらのお店とコラボレーションしている、別の店舗でもう一つのワークショップに参加するのです。
続いては、田原町のSUN FELT(サンフェルト)に向かいます。
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