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世界最大級のハンドメイドイベント「第42回　2018 日本ホビーショー」の開催まで、あとわずか。今年は「Discover Handmade～ロマンティック～」をテーマに、何気ない日常が、好きな素材や丁寧な手づくりによって、魅力的で特別なものになる、そんなハンドメイドのある暮らしの「ロマンティックさ」を発信していきます。 開催目前、期待が高まるホビーショーの様々な出展者から、今回は6組の方々に、ブースの魅力や見どころ、ハンドメイドを通して“ロマンティック”を感じる体験・時間について伺いました。

加賀ゆびぬき　石井康子と仲間たち　

エリア：アクセサリーWORLD　ブースNO. L-01

～ホビーショーにて出展する内容と、その特徴を教えてください。

古都金沢に伝わる「加賀ゆびぬき」です。
加賀ゆびぬきは江戸時代、加賀友禅のお針子さんたちが高価な加賀友禅の着物を傷めずに縫うために自作していた裁縫道具の一つです。
昭和に入って急速に経済成長が進んだため「家庭内での裁縫」が衰退し、既製品のゆびぬきが広まるにつれて次第に作られなくなりました。
平成になり、改めてその可愛らしさ美しさから、手芸品、工芸品として見直されて現在に至ります。
材料や作り方は江戸時代とほぼ変わりませんが、古典的な柄に加え、作家たちが作りだした現代風のデザインもあり、本来の「ゆびぬき」の使い方を超えて、アクセサリーとして使う方も増えています。

加賀ゆびぬきは、近ごろはメディアに登場する機会も増え、外国からのお客様にもとても人気です。
多くの方たちに知られるようになってきましたが、作り方を教える教室、講師の数はとても少ないのです。

今回は、石井康子が代表・主宰を務める「加賀ゆびぬき結の会」と、新たな加賀ゆびぬきの講師たちが協力・コラボして、新しい加賀ゆびぬきの教室や講師のお披露目とともに、現代にもマッチした「加賀ゆびぬき」の魅力を、作品の展示と2種類のワークショップを通じてお伝えしていきます。

～ものづくりをする時間のどんなところに魅力を感じますか？

「お裁縫」が日常から消えて久しい私たちの時代に、改めて「加賀ゆびぬきを作る」ことで、女性たちの過去の歴史に思いを馳せながら、絹糸の輝きに彩られた作品を自分の手で生み出せることに喜びを感じています。
また、「伝統的」な手工芸品でありながら、新たなデザインを加えることができることにも魅力を感じます。

～ワークショップに参加する方には、どんな体験を持ち帰ってほしいですか？

絹糸が綾なす幾何学模様が、小さなゆびぬきの世界に現れてくる時の驚きとうっとりするような喜び、そして「手間と時間」が結実して、一つの作品が出来上がるロマンティックな体験をしていただきたいです。
また、絹糸の色は本当に輝くばかりの美しさ。
色の組み合わせだけでもそれぞれの作り手の個性が出ますので、色を選ぶ時のわくわくも感じていただきたいと思っています。

（株）サンヒット

エリア：Avenue Romantique　ブースNO. P-07/
エリア：アクセサリーWORLD　ブースNO. L-16

～ホビーショーにて出展する内容と、その特徴を教えてください。

サンヒットは、ファブリック部門とクラフト部門、2つのジャンルに分けて出展します。
Avenue Romantiqueブースのほうではテキスタイルブランド(織物・布地を主に扱うブランド)のファブリックをご提案します。
テーマは「私を輝かせるテキスタイル」
「SOULEIADO」（ソレイアード）、「kippis」（キッピス）、「みすゞうた」。
以上3ブランドから、春夏の新作コレクションをメインに出展いたします。

共通ワークショップスペースで開催するワークショップは『SOULEIADO・kippisで作るワンピース』です。
ここでは、ゆったりとした、体形・年齢を問わず着ていただけるワンピースを作ることができます。
お好みの柄、丈、身幅を事前に選んでいただき、スタッフが下準備したものを、当日はミシンで楽しく縫う所から始めるワークショップです。
職業用ミシンを使うので、職業ミシンを体験したい方にもおすすめですよ。

アクセサリーWorldブースのほうでは、性別や世代を問わず楽しめるクラフトのワークショップを3つ開催します。

「トワコロン」では、カラフルなビーズを自由に組み合わせて『オリジナルの腕時計』の作成。
「初めての腕時計」として3歳のお子様でも簡単に作れる内容が好評です。

“ゆめかわいい”（＝パステルカラーで夢のあるデザインの）アイテムが手づくりできる「いろコレ」。
こちらでは『ミルキーヘアゴム』の作成を行います。 UVレジンをぬり絵感覚で楽しめるワークショップです。

メイドインジャパンの高品質なチャームを取り揃えた「モンエクラ」では、『ハッピーチャームネックレス』の作成。ネックレスに使用するパーツにはそれぞれ意味が込められているので、自分だけのお守り作りとしても楽しめますよ。

～日々、どんな思いを込めて商品開発をされていますか？また、喜びを感じる瞬間を教えてください。

ファブリック部門では、
“ライフスタイルにテキスタイルを取り入れていただきたい”、
という思いにあふれた商品開発を日々行っています。
また、「喜びを感じる瞬間」は、弊社の開発した生地を使った洋服やバッグを身にまとった方を街で見かけた時ですね。

クラフト部門では、同じテーマで作っても、仕上がる作品には作る方それぞれの個性が必ず現れることを新鮮に感じています。
お客様の笑顔と「嬉しい」「楽しい」の一言で、我々のモチベーションも上がります。
こういう場面でのお客様の声が、次の企画に結びつくことが多いのですよ。

～ワークショップに参加する方には、どんな時間を過ごしてほしいですか？

自分だけの世界で一つだけの作品を完成させる達成感、充実感を得て欲しいです。
そして、お友達やご家族との思い出や、ものづくりから生まれる繋がりを感じて欲しいと願っています。

ワークショップは手づくり初心者さん大歓迎です。 「私にもできる」そう信じて、素敵な作品作りにぜひチャレンジしていただきたいです。

with ink. イトウスミ

エリア:ROMANTIQUE salone　ブースNO. R-19

～ホビーショーにて出展する内容と、その特徴を教えてください。

私のブースのテーマは『幸せアクセサリー』です。
かぎ針編みで作ったアクセサリーを中心に、日常の中で『可愛い』『ちょっと幸せ』と思える小物を中心に販売します。
日常に溶け込みながらも、手に取った時に『特別感』『happy』を感じてもらえる作品ばかりです。
アクセサリーのほかには、ミラーやライトなどかぎ針編みのインテリアも展示しています。

また、ワークショップは2つ開催します。

「簡単で可愛いお花モチーフでチャームづくり」は初級者向けです。

中級者向けには、「可愛すぎないオトナの雰囲気のショルダーバッグづくり」。

バッグのパーツには布やビンテージボタンもあり、高級素材とかぎ針編みの組み合わせを楽しんでいただけるワークショップとなっています。

詳しくはwith ink. イトウスミＨＰをご覧ください。

～ものづくりをしていて、ロマンティックを感じる時を教えてください。

かぎ針編みは糸1本、針1本で形を作ることのできる手軽なハンドメイドです。
手軽ながら長い歴史を持つかぎ針編みの、シンプルな材料と道具から生み出される作品の奥深さにロマンを感じています。 ここに惹かれて私はかぎ針編みずっと続けているのだと思います。

作家としての活動のほかに、ブライダル司会の仕事をしているのですが、それが編み物の作品作りに良い刺激となるのが面白いと感じているところです。
最近の花嫁さんは情報収集に強く、インスタ映えするアイテムを用意されている方が多いです。
会場のコーディネートや装花・飾りなどから刺激を受けて、作品作りをすることもあります。 今回もそこからインスピレーションを受けた、実物大編み物ウェディングケーキも展示しています。

～ハンドメイドを通して伝えたい、ロマンティックな時間や体験とはどんなものだと思いますか？

ハンドメイドの楽しさは「作品を完成させる」ことだと思っています。
そして同じ編み図から作ったはずの作品は、作り手によって一つひとつ個性的に出来上がります。
既製品の美しさとは違う、愛のこもった自分だけの作品をワクワクしながら楽しく生み出してこと、そして「できた！」の言葉を手にして欲しい！！
その第一歩や、上達のプラスになるお手伝いを私はしていきたいです。

私の作品を手にすること、ワークショップに参加することを通して、お客様にＨＡＰＰＹを感じていただけると嬉しいです！

第42回　2018 日本ホビーショー　出展者インタビューは、次のページに続きます。