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ハンドメイドYouTuberにインタビュー!
動画でもっとハンドメイドが楽しくなる

YouTubeなどの個人配信動画はもはや身近なコンテンツ。ハンドメイドの様子を伝える動画も数多く配信されています。目の前で作品ができあがっていくハンドメイドは、実は「動画映え」するコンテンツ。見ているだけでも楽しく、自宅にいながら作品の作り方を知り魅力に触れることができるので、自分の作品づくりに活かす方も少なくないでしょう。
配信者が、視聴者に楽しんでもらいたいハンドメイドの世界を、自分の価値観で企画・設計し、ブログや写真ではなく「動き」で表現すること自体が「作品」とも言えます。今回は、そんな動画配信を行っているayakfulさん、ビーズステッチsapphirusさんに、動画制作に関する工夫や、それぞれの動画の楽しみ方、配信にまつわる思いなどを伺いました。ハンドメイド動画を見るのがもっと楽しくなりますよ!

DIY by ayakful(アヤクフル)

URL: https://www.youtube.com/c/ayakful
チャンネル登録者数 26,003人(2018年1月25日現在)
約3年前より配信。

編み物、水引、ペーパークラフトなど様々な手法を用いて、いろいろな作品を楽しく作る様子を紹介しているのが、チャンネルDIY by ayakful。「そんな作り方もあるんだ!」「こんなにかんたんに作れるんだ!」と制作過程にも驚きと楽しさがあります。
動画を見ているだけでも楽しいのですが、ayakfulさんは「視聴者の皆さんが実際に手を動かして作っていただくことが大切だと思っています」と話します。
DIY by ayakfulで紹介される自由な発想の作り方は、実際に試してみることで、視聴者の脳ミソを「こんなふうにもできるんじゃないかな……」と刺激します。動画の方法にこだわらず、視聴者が自分なりのアレンジを試し、作り上げたときの「やった!」という達成感、アドレナリン放出体験をしてもらいたいというのがDIY by ayakfulチャンネルの真の目的。ayakfulさんはこの感覚を「脳ミソシワシワ」と表現して、動画制作・企画のキーワードにしています。

作りづらいロゼットのひだ編みを仕切り板で制作する方法を発明!動画制作のきっかけに。
https://youtu.be/KIz1RmuFO1I

ayakfulさんは現在、「クラフト発明家」として活動されていますが、ご本人曰く「私はもともとめんどうくさがり。ハンドメイドは好きなものの、なるべく時間と手間をかけずに楽しみたい!」というキャラクター。動画を始めたきっかけを「ロゼット制作中、ひだの部分が均一にならず苦戦していたのですが、部屋の掃除のときに100円ショップの『仕切り板』をみつけ、それで編む方法を発明(発見)しました。私自身の『脳ミソシワシワ』初体験です。『これは全世界に知らせなければ!』と思いたちました(笑)。友人にもいち早く伝えられる方法が動画共有だったこともあって、動画制作を始めました」と語ります。
脳科学者の茂木健一郎さんが紹介する脳科学の現象で、今までのバラバラに集めた知識が、あるときいきなり集約して問題が一気に解決したりひらめいたりすることを指す「アハ体験」という概念があります。ayakfulさんの「脳ミソシワシワ」はそれと近いのかもしれません。こういった脳を刺激するようなワクワク感やエンターテイメント性は、ブログやInstagramよりも、動きのある動画だからこそ伝わってきます。

当初は友人世代の20~30歳代向けに動画を作っていましたが、YouTubeのメイン視聴者である小中学生に向けて動画を制作する方向にシフトしました。チャンネルのキャッチコピーも「簡単かわいくすぐできる」と、子どもたちに伝わりやすいようにひらがな多めです。短い文ではっきりと話されるナレーションもわかりやすい表現に配慮されています。親子で見て、一緒に作るのも楽しそう。

本年1/2・3開催「J-CULTURE FEST2018」内「正月テーマパーク」にて、ayakfulさんによる水引作品出展ブースの様子。現在要望に応じてイベント出展も行うが、教室開催・ネット販売は行っていない。

月初めに月10本の配信予定を決め、忙しい中でも可能な限り配信しているそうです。ご自身のチャンネル視聴の動向を研究し、特に週末の試聴を見越して金・土曜日に配信したりと、試聴が伸びるようなタイミングで配信しているそう。

また、視聴者のニーズに合わせて柔軟に配信企画を考えられています。
例えば、100円ショップで販売されている編み機を使用して制作した動画(https://youtu.be/UdVnnUt4X9o)の試聴数に伸びが見られた一方、当該商品が品切という情報を受けて、なんと編み機も自分で制作・開発して下記動画を配信しました。このような臨機応変な企画コンテンツが作れるのは自主制作の動画配信ならではの強みですね。

● ダイソー編み機 売切れ対策!オリジナル編み機で簡単マフラーの作り方♡【100均DIY!】

動画紹介に登場する、ご本人に似せてデザインされたオリジナルキャラクターは、好奇心旺盛そうな10歳の女の子をイメージしたもの。胸には、ayakfulさんが最初にひらめきを受けて制作したロゼットをつけています。「脳ミソシワシワ」を表現したイラスト(左)は賛否両論あるそうですが、「『脳ミソシワシワ』は皆さんに体験してもらいたい大切なコンセプト。動画で紹介するものづくりのヒントやアイディアをきっかけに、視聴者の皆さんにも『脳ミソシワシワ』を体験してもらいたいという思いから、この表現にはこだわっています!」と、キッパリお答えいただきました。

次のページでは、「ビーズステッチsapphirus(サフィラス)」さんをご紹介します。

カテゴリー: アクセサリー , クリエイター , 作り方・レシピ

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