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ハンドメイド好き必見! 映画「YARN」2017年12月から公開

映画「YARN 人生を彩る糸」が上映される東京・渋谷の映画館「シアター・イメージフォーラム」では、「ニッティング・シネマ」というワークショップイベントが3回、開催されました。

来場者がその場でモチーフを編み、YARNの4文字をかたどった布製のパネルを包んでいくというものです。完成したパネルは、公開期間中、同映画館のガラス面に掲示する予定です。

渋谷の映画館「シアター・イメージフォーラム」の外観

今回は、編集部・加藤がイベントに潜入取材。全3回のうち、最終回に参加してきました!早速行ってみましょう。

会場の様子

会場には、「編み師」として活躍されている203gow(ニーマルサンゴウ)さん(https://203gow.weebly.com/)が講師としていらっしゃいました。百貨店などのショーウィンドウディスプレイ装飾やファッション誌の背景なども手掛けていらっしゃいます。

講師として招かれた編み師の203gowさん。手つきがちがいます

15人ほどの方がせっせと編み進めています。もくもくと取り組んでいる方もいれば、おしゃべりに花を咲かせながら作っている方もいます。

4つの島には、それぞれYARNの一文字ずつのパネルが割り振られています。私は「N」の島に参加させてもらいました!
各島で、数人がモチーフを編んでいき、ある程度の個数ができたところでつなぎ合わせてパネルをくるんでいきます。
机にはすでに、過去2日間のワークショップ参加者が編んだモチーフが所狭しと置いてあります。ハート形や星型、ラブレターの形のものも!オリジナリティがあって、一つ一つ見るのも楽しいですね。

さまざまな色や形のモチーフが並ぶ

編み物は、何年ぶりかも分からないくらい久しぶりの筆者。使う針の種類によって、かぎ針編みと棒針編みの2種類がありますが、今日はモチーフづくりにより適しているかぎ針で挑戦します!

嬉しいのは、イベントに協賛した毛糸メーカーさんの毛糸が使えることです。窓際にズラリと並んでいるのは、野呂英作、モンドフィル、AVRIL(アヴリル)など、普段はなかなか手が届かない毛糸たち。今日はこれらを自由に使えるとのことです!

どれにしようか迷いますが…色の組み合わせが好みのこちらに決定!

白をベースに、緑や赤の糸も撚ってある

モチーフの編み図も用意されているので、この中の物を作ろうと思います。
早速編み始めましょう!と、意気揚々と持参した針を取り出しましたが…編み初めが分からない!まごまごしていたら、お隣のAさんが優しく教えてくださり、1段目が編めました。

やっとの思いで1段目が編めたところ

編みなれている様子のAさん。このイベントに参加したのは2回目だそうです。普段は手袋や靴下、ポシェットなどの小物を作ることが多いとのこと。「家で一人で黙々と編むことが多いですが、共通の趣味を持った方たちと交流しながら編めるのは、すごく楽しいです」と話していました。編み方に新たな発見があったり、好きなことを共有できるって楽しいですよね!

同じテーブルのSさんは、普段は地元の区民センターで月に1回開催されている、編みぐるみの教室に参加しているそうです。Sさんにとって編み物は、精神安定剤のような存在。編んでいる間は、つらいことやいやなことも忘れられて、心が浄化されるような気分になると話していました。確かに、何かに没頭して無心になれる時間って貴重ですよね~。

参加者は、ほとんどの方が初対面同士。それでも、編み方教え合ったりしている中で、普段どんなものを編んでいるのかなど、あっという間に打ち解けていた様子でした。

モチーフが完成!

そんなことを話しているうちに、気付けば1時間が経過。そしてモチーフが完成しました!どうやら途中で目を数えるのを間違えてしまったようで、いびつになってしまいました…「思っていたのとは違うものができあがることもあるけど、それはそれでオリジナル。そこが編み物の醍醐味でもある」と、Aさんはおっしゃっていました。なるほど~編み物って、器が大きいハンドメイドなんですね。というわけで、やや不恰好なこのモチーフもよしとしましょう!

Aさんはオリジナルでネコ型に編んでいました。すごい!

Aさんが編んだネコ。目の部分もモチーフを組み合わせている

さて、イベントはいよいよ終盤。作ったモチーフでパネルを包むために、まずはばらばらのものをつなげていきます。そしてパネルに縫い付けて…

みんなで作ったモチーフ一つ一つを縫いつなげていく

完成したのがこちらです!

「YARN」の文字が完成

3日間の参加者の集大成です。同じモチーフでも、糸によって表情が異なりますし、何より手編みの温かさが感じられます。この中に自分が編んだものも入っていると思うとうれしいものですね!

一本の糸が、編むという作業によって、そしてたくさんのモチーフをつなぎ合わせることでこんな素敵な作品に生まれ変わるんですね。「糸」の奥深さを感じられたイベントでした。

◇   ◇   ◇

このワークショップは今回で終了ですが、映画の上映期間中に、映画館内の同じスペースで別の企画を実施するそうです。

・12月10日(日)
Keito出張ワークショップ
「アラフォスロピで編むクリスマスボール」
※アイスランドの糸を使って、細編みと長編みができれば作れます!
http://www.keito-shop.com/workshop/2017/12/10

・12月15日(金)
MOORIT出張ワークショップ
「モザイクポーチを編もう!」
※映画に出演するアイスランドのアーティスト、ティナがデザインしたポーチです。
http://yarn-ws-moorit.peatix.com

それぞれ定員があるので、お早めに。ご不明点などはyarn-movie@kinologue.comへお問い合わせください。

カテゴリー: クリエイター , ワークショップ

 

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