特集
もうすぐ開催 Handmade MAKERS’2017
Marché centralに集まるスペシャルクリエイターに注目！
L’Amour en Cage（ラムール・アン・カージュ）
フローリスト 外川りょう子さん
――普段はどのような活動をされていますか？
仕事のメインは店舗やオフィスの装花（生け込み）、イベント装花、展示会出展、ウェディングブーケの受注制作、フラワーレッスンです。
花仕事は見た目とは違ってとてもハードな肉体労働です。仕入れのある日は午前2時起床で仕事は夜7時までという長時間労働。仕入、配送、器の洗浄や花材の品質管理などの裏方仕事も全て体力勝負です。
――いつから活動をされていますか？ 活動開始当初には、どんな困難がありましたか？
長女を出産後、花屋開業を目指してフラワースクールで学び始めましたが、
・店舗に縛られなければ、生花は必要な分だけ仕入れればよく、在庫を抑えられる
・離島など一部の地域を除いて生花はどこへでも配送可能。現地市場でも調達できる
ことから、子育て中の自分には、全国どこでも行けば花バサミ一本で仕事をすることができる、フリーランスフローリストが合っていると思うようになりました。そこで、5年前にフリーランスの生花専門フローリストとして開業しました。
花仕事の経験もコネクションもない開業当初は、様々な営業活動を行いました。例えば配達可能な距離内のレストランやカフェに通い、内装やメニューなどを調べ、オーナー様に１ヶ月無料で作品の花を飾らせていただくプロモーションをお願いしたり。最初は市場での仕入れ知識もゼロでしたので、慣れるのに1〜2年かかり、今の仕事が軌道にのるまで結局丸3年はかかりました。
――今回のイベントで何を販売されますか？
今回のイベントでは去年と同様、フレッシュ花材を使用したクリスマスリースのワークショップを行います。完成後数日でドライになるので１年中飾ることができます。
リースを作る際はいつも、グルーや金属ワイヤーを極力使わないデザインを考えています。本来クリスマスリースは毎年新しいものを用意して新年をお迎えするものなので、廃棄する際に環境に負荷がかからないようにと心がけています。
――出展される他のクリエイターさんにひとことを。
一見ジャンル違いに見える花の仕事も、実は手仕事、職人芸であり、ハンドメイドの世界と共通していると思います。
出展のたびに様々なジャンルのクリエイターの方々と交流し、その作品や世界観、考え方から新鮮な刺激をいただきます。今年はまたどのような出会いがあるのか、今からとても楽しみです！
La Germe（ラジェーム）
亀井聖子さん
――普段はどのように活動されていますか？
委託ショップやイベントで作品を販売しています。他にはヴォーグ学園で講師をしています。
お店の雰囲気や年齢層に合わせて制作する事を心掛け、独り善がりのデザインにならない用に気を付けています。
――作家活動を始めたきっかけは？
始めはケーキ屋さんからの依頼で7年間アレンジ販売をし、徐々にアクセサリーの依頼が増え、他のショップへと広がったのが始まりです。教える事も視野に入れていたので、カラーコーディネイトや花の講師資格なども取得しました。
生花を使った教室に通っていたのですが、生花ではできないデザインが作れて日持ちもする「アーティフィシャルフラワー」を使い、アクセサリーやアレンジ、リースを作るようになりました。
――どんなふうに作品づくりをしていますか？
とにかく資材屋さんへ足を運んでいます。特に花関係は季節により、次々と種類や色が変わってしまいますので。自分の感覚に合う物を選びたければ、実物を見て触れて確認する事ですね。カタログではダメなんです。
良い資材と出会う事で、そこから発想が生まれ、制作意欲が湧いてくるという事も、結構あります。資材屋さんへ行き、ヒントを貰う事も度々です。
そして、作る時に大切なのは…周りに流されずブレない事、自分の感覚を信じる事、だと思います。
――出展される他のクリエイターさんにひとことお願いします。
Handemade MAKERS’は、自分の作ったものがどんな風に感じてもらえるのか、直接お話が聞ける貴重な機会。自分とは全く違う印象や感想をいただいて、驚くこともあります。
また、他に出展されているクリエイターの方からも大変刺激を受けます。そんな時は、ちょっと勇気を出して話し掛けてみませんか？ お互い、視野が広がって、素敵な繋がりができるかもしれませんよね。
マルシェセントラルに出展するのは、こんなふうに深いこだわりを持ち、孤独で静かな戦いを続けるトップクリエイターたち。その道のりは決して楽ではないはずです。でも、こだわり抜いた作品を手に取ってもらい、価値を見出されれば、様々な苦労も吹き飛ぶでしょう。
彼らがこだわる、世界に一点しかない作品たちに直に触れ、クリエイター自身とも直接話して刺激を受けるチャンスです。ぜひ当日はブースを訪れてみてください！
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