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もうすぐ開催 Handmade MAKERS’2017
Marché centralに集まるスペシャルクリエイターに注目!

いよいよ来月10日~12日に迫ったHandmade MAKERS’2017。昨年に引き続き、今年も主催者によるセレクトエリアとして構成されるMarché central(マルシェセントラル)は「生活の中で磨かれ残ったアンティークの一点もの」と「クリエイターによるハンドメイドの一点もの」が融合した、Handmade MAKERS’の目玉となるエリアです。この特別なマルシェに出展する、選ばれたクリエイターたちそれぞれの「こだわり」を事前取材しました!

metalsmith iiji(メタルスミス・イイジ)
Blacksmith(鍛冶屋) 伊藤愛さん


――普段はどんな活動をしていますか?

鍛冶屋をしています。その職業は知っていても、多くの人は実際に制作風景や作品をご覧にならないとイメージが湧きにくいかもしれませんね。だから、今回の出展の機会に、実際に作品を手に取ってみていただけることが楽しみです。
現在は、ほぼ全てオーダーメイドでの制作で、お客様の希望に合わせたものを指輪、テーブル、ゲートまで作っています。最近は結婚指輪も多く承りますよ。

――なぜ鍛冶屋という職業を選んだのでしょう?

中学卒業の頃にはもう、ジュエリーデザイナーになりたいと思っていました。高校の授業で彫金技法を学び、その結果金属工芸を専攻して、卒業制作で100個以上のシルバーアクセサリーを制作したのが作家デビューかもしれません。
高校卒業後、単身イギリスの美大・大学に留学して鉄の鍛造や溶接等を学びました。その時、Blacksmith(鍛冶屋)として活動している先生がいて、興味をもちインターンに入ったのですが、そのまま帰国までの3年間、鍛冶屋の弟子をしてしまいました。
その後日本に帰国し、結婚・出産もありしばらくクリエイティブな環境からは遠ざかっていましたが、「いつかは自分の工房を持ちたい」という目標があったので、30歳になった昨年一念発起。今年の4月末にはフルタイムの仕事を辞め、5月にmetalsmith iijiとして鍛治工房を開業しました。

――今回のイベントでは何を販売し、どんなふうに展示されますか?

鍛造作品の他にも、廃材や使用済みのものをアップサイクルした小物も販売する予定です。私は自然が生み出す形や、製作過程で偶然生まれる形の「手作りの一点もの」にこだわっています。自然な過程で生まれた作品は、葉の形や葉脈が一枚一枚違うように、例えば同じ「フック」でも、同じ形のものはありません。その中からお客様自身が見て触れて、お気に入りの形を選んでもらえたらと思います。
展示スペースではイギリスから持ち帰ったアンティーク小物や鍛冶道具を飾ったり、展示台も自分で制作しています。展示のしかたにも、自分の世界観を出せたらと思っています。

metalsmith iiji
http://www.iiji.co.uk
(10日・11日の2日間出展)

Hande und Stitch(ハンドウンドステッチ)
代表・デザイナー 花村一晃さん

――普段はどんな作品を制作されていますか?

「アニマルトロフィー」(布製の動物の壁飾り)をデザイン、製作しています。アニマルトロフィーは、すべてアトリエ生産で、古布、古着、本革、アンティークレース、ヴィンテージボタンなど、こだわりの素材をベースに、一つひとつ手仕事で作っています。

――「アニマルトロフィー」をつくるきっかけとなったのは?

2010年のドイツ・ハンブルグでの生活がきっかけでした。週末に行われるアンティークマーケットが何よりも楽しみで、アンティークの家具・絵画・オブジェ・古着などを求め歩きました。その中でも動物の剥製(ハンティングトロフィー)やシュタイフ社のオールドテディベアに魅了されました。そして、2011年に帰国した後、自ら布や革でアニマルトロフィーの製作に取りかかったのです。
ちなみに、“Hande und Stitch”とは、ドイツ語で“手と縫目”という意味です。

――出展する他のクリエイターさんへひとことお願いします。

創作活動を続けることが、何よりも大切。諦めずに続けていると、いつか評価される時がくると思います。
ワークショップ「アニマトロフィーを作ろう!」も全国各地で開催中です!

Hande und Stitch
http://www.hande-und-stitch.com
(3日間出展)

sewdA(ソーダ)
橋本映美さん

――普段はどのように活動されていますか?

ハンドプリントによるオリジナルの生地を使って、「ここにしかない1点のもの」を心がけて洋服を制作しています。
私は、ハンドプリントやパッチワーク等のオリジナルテキスタイルをまず制作してから服にしていきます。 テキスタイルから制作することは大変手間のかかる作業ですが、どこにもないオリジナリティある服づくりをめざして活動しています。

――作家活動を始めたきっかけは?

シルクスクリーンプリントという手法を知り、生地に自由に表現できる楽しさを覚えたことがきっかけです。この生地でこんな服があったら……という思いつきを実現したくて、ハンドプリント生地を使って服の制作を始めるようになりました。
服を作り始めて約14年、sewdAブランドとして活動しはじめてから約7年です。

――今回のイベントで何を販売されますか? 展示にはどんな工夫をしますか?

ハンドプリントやパッチワークによるオリジナルテキスタイルを用いて制作した服や、ハンカチやプリントハギレでつくったバッジなどを販売します。

マルシェセントラルという特別なゾーンですので、今までにプリントした生地などをはぎあわせ、ディスプレイを見るだけでテキスタイルの面白さがお客様に伝わるような空間づくりをしていきたいと思います。

sewdA
http://www.sewda.jp
(10日・11日の2日間出展)

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