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2017.9.20

匠の技の祭典レポート その2「江戸切子」

いろいろなジャンルのハンドメイドに挑戦している、Me-nekoです。

前回、有楽町の東京国際フォーラムで開催された「ものづくり匠の技の祭典」での体験コーナー、「へら絞り」についてご紹介いたしました。
今回は、もうひとつのうれしい驚き! 初めての体験コーナー「江戸切子」のレポートです。
「江戸切子」は、細工の美しいカットグラスで、見たり使ったりしたことがある方も多いと思います。

本イベントでは、江戸切子協同組合 (担当は葛飾の清水硝子さん)が体験・展示・販売を行っていました。グラスの側面の模様が特徴の「江戸切子」ですが、側面は一般の人だと加工が格段に難しいそうです。体験コーナーでは、初心者向けにグラスの底に模様を彫ることができました。

まず下書きとして、グラスの底に丸い型紙を置いて、ペンで丸と8本の放射状の線を書き写します。

下書きに沿って、「ダイヤモンドホイール」を装着した高速回転のグラインダーで模様を彫っていきます。グラインダーに加工面のガラスを押し当て、一発勝負でカッティング! 「失敗できない」という気持ちになり、かなり緊張しました。

職人さんが後ろから見守りながら、「そこをまず縦に」「もう少し太く」などと、細かく丁寧に指導してくださるので、大変助かりました。
8本の放射状のカットを入れてから、その線と線との間に細いラインも入れます。

ようやくでき上がると、「初めてにしてはいいほうですよ」と職人さんが声をかけてくださいましたが、やっぱり中心がずれていたのが気になるところ。陶芸などと同じで、中心を取るというのが重要で、とても難しい技術でした。

以前テレビで「江戸切子」の加工を見た時、下書きで書いた線の通りに彫っているのだろうと簡単に思っていたのですが、実際体験してみると、その難しさに驚きました。
下書き線はあくまでも目安でしかなく、実際に自分が彫った線の角度や太さにあわせて、その都度バランスを見ながら彫り進めます。
こうして自分で体験してみて、職人さんの技術がいかに高度で難しいものなのか、あらためて実感することができました。だから、私は「体験」することが好きなのです。

今回のイベントでは、一度の来場でずっとやりたいと思っていた「へら絞り」と「江戸切子」の2つも体験でき、とてもうれしかったです。
「ものづくり匠の技の祭典」に、行ってみて良かった! また来年も参加したいと思います。

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