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2017.10.18

5つの基本ステップで作る、革小物の糸切りバサミカバー

こんにちは。革と乙女心をテーマにした小物づくりに没頭しているmegoです。

前回は「レザークラフトの魅力」を全4回にわたってご紹介いたしました。

第一回は、革小物は使い込むほどにエイジングされ、味のある表情に変化していく面白さがあること。(その1はこちら
続く第二回は、革小物を作る時に欠かせない道具である、革を切る「革包丁」と、革を接着する「革用ボンド」について。(その2はこちら
第三回に、革を手縫いする際に使う、線を引く「ネジ捻(ねじねん)」と厚い革に穴を開けるための「菱目打ち」を。(その3はこちら
最終回は、革を縫う補助道具「ポニー」と、革の断面や表面を整える「コバ仕上げ」の道具である、ヤスリや革用インク、天然ワックスについてなど。(その4はこちら

今回は、レザークラフトの5つの基本ステップを使って、比較的簡単に製作することのできる「糸切りバサミカバー」を作りながら、皆さまにレザークラフトの面白さをお伝えしたいと思います。

レザークラフトの5ステップとは

手縫いで革小物を作る時の基本作業は大きく分けると以下の手順になります。

①革を目的のサイズに切る
②革を貼りつける
③糸を通して縫うための穴を開ける
④縫いやすいよう固定する「ポニー」を使って、縫う
⑤革の断面や艶やかな革面に整えるための仕上げする

もちろん、この5つのステップ以外にも細かな作業がありますが、この基本ステップができるとさまざまな革小物を作ることができますよ。

ステップ1 革を目的のサイズにカットする

糸切りバサミの形に合わせ、最初に型紙を作ります。今回は、普段私が使っているオーソドックスな糸切りバサミの型紙を作成しました。ちなみに、同じ革小物をいくつか作ることが分かっていれば、型紙は厚めの紙にすると、破れることなく何回も使用できて便利です。

次は型紙通りに革をカット。革包丁を使って、表裏、それぞれ1枚ずつ切ります。
今回の糸切りバサミケースに使う革は、私好みの濃い緑色のものにしましたが、皆さんは好みの色の革を使ってください。

ステップ2 縫う部分の革同士を貼る

革を切り出したら、縫う部分の革同士を貼りつけていきます。今回はコの字に縫っていくので、フチにのみ革用ボンドを塗って、革同士を貼ります。

ステップ3 糸を通して縫うための穴を開ける

さあ、あとは縫うだけ!と針を刺すのは少し待って。貼りつけた革は分厚く、手縫いでは針を貫通させることが困難。そのため、あらかじめ縫う穴を開ける工程が必要です。
まずは、ネジ捻(ねじねん)を使い、穴を開けるガイド線を引いていきます。その線に沿って慎重に菱目打ち(画像左)を使い、ステッチが綺麗にできるよう真っ直ぐ穴を開けていきます。

ステップ4 革を固定する「ポニー」を使って縫っていく

革小物の手縫いは想像以上に力を使います。そうなると手元がぶれて縫いづらいので、補助道具「ポニー」を使い、革を固定して縫っていきます。糸は麻糸を使うのが基本ですが、お好みでナイロン製やポリエステル製などの糸も使用することができますよ。使う前に、糸のろう引きをお忘れなく。

ステップ5 革の断面を整えるための仕上げをする

縫い終わってもまだ完成ではありません。最後に、カットしてボソボソになっている革の断面を綺麗にしていきます。
紙やすりを使って滑らかな断面に磨いたら、革用インクを塗り、トコノールなどを使ってピカピカの断面に仕上げます。この作業は細かいので手間がかかりますが、やればやるほど綺麗になりますよ。完成像をイメージしながら納得できるところまで作業しましょう。もちろん、デザインによってはカットしたままの風合いが似合う場合もあるので、ご自分の思うように仕上げをしてください。

製作が終了! 出来上がりにうっとり

全工程を終えたら、自分だけの糸切りバサミカバーの完成です。
たったの5ステップで、こんなに美しい革小物が作れるなんて、驚きですよね。このツヤ感ある仕上がりとコンパクトな可愛いらしさに、自分でもホレボレしてしまいました。


革は購入費が高いのがネック。大作にチャレンジしたくても、失敗するかもしれないと思うと尻込みしてしまいます。
その点、小物であれば使用する量が少なくて済みますし、いろいろな革の種類や色、糸の色などで冒険できるのが魅力です。

作るのが難しいと躊躇せず、まずはこの「5ステップで作る糸切りバサミカバー作り」を足掛かりに、ぜひレザークラフトの魅力を実感してみてください。
ではまた。

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カテゴリー: DIY

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