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2017.8.29

レザークラフトの魅力~その4:縫う道具、コバ仕上げ道具~

こんにちは。革と乙女心をテーマにした小物づくりに没頭しているmegoです。

「レザークラフトの魅力」最終回は、革を「縫う」道具と「コバ仕上げ」道具をご紹介します。
その1その2その3はこちらです)

私は、レザークラフトの工程の中でも、革を縫う作業が一番好きです。1針1針縫うたびに、心が落ち着きます。

革を「縫う」道具

(麻糸とロウ。糸巻きにオリジナルブランド名のロゴシールを貼ってみました)
革を手縫いする時は、糸にロウ(ろうそくのロウです)を付けてから縫っていきます(通称:ロウ引き)。
ロウ引きをする理由は、穴を通す時の摩擦力を減らして滑りをよくするためです。
また、ロウ引きをすると糸の耐水性が高まり、革小物の持ちが良くなります。
ロウ引きが面倒という方は、ロウ引き済みの糸も販売されていますので、そちらを使用してください。
革手縫い用の糸は、一般的に麻糸のイメージがありますが、他にもポリエステル製やナイロン製など、用途に合わせた糸選びが可能です。どの素材の糸も、縫う前にロウ引きすることを、お忘れなく。

(糸にロウ引きする様子)
ロウの上に糸を通すようにして、ロウ引きをしていきます。


(上)先端を丸くした針
(下)普通の針
革手縫いの針は、革を傷つけないよう針の先を丸くしてから使います。
画像の針は2つとも普通の針です。上の針は、革手縫い用として先端をヤスリで丸く加工したものです。

ロウ引きした糸を、先端を丸く加工した方の針に通します。
1本の糸に、針を2つ通して、両手で縫っていきます。


これはポニーという道具です。
頭の部分に革を挟んで固定し、両手で縫います。
これがあれば、手縫い作業がとても楽にできます。

「コバ仕上げ」の道具

(左から)革用のインク、CMC、トコノール、エッジコート


(左から)ヤスリ、スリッカ3種類

最後の作業は、コバ仕上げです。
コバ仕上げとは、革を切った断面(切れ端=コバ)を、滑らかな断面に磨く作業のことです。
ヤスリを使ってコバ面をきれいにしてからインクを塗り、その後、CMCやトコノールなどを塗布して仕上げます。塗って半乾きになったら柔らかい布で磨くのがコツです。スリッカで磨くと効果が倍増します。
CMCとトコノールは、天然ワックスの風合いで、コバ面をピカピカに仕上げてくれます。
エッジコートは、筆やスティックなどで塗り、乾燥させます。ニス、またはペンキを塗った感じの仕上がりになりますよ。
お好みに合わせて、最適な仕上げ剤を使ってください。

4回にわたって、手縫いのレザークラフトで使用する革や道具を紹介しました。道具の多さに驚かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身は、初めて出会った道具がほとんどで目新しく感じました。
そして、その道具を一つずつ手に入れることが楽しく、上手に使えるようになった時はとても嬉しい気持ちになりました。
レザークラフトにはさまざまな楽しみかたがあります。その面白さを、より多くの方と一緒に共感できれば嬉しいと思っています。
では、また。Bye~ ^____________^///

By mego

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カテゴリー: DIY

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