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2019.7.30

ちりめんを使って作る、「小さなお人形作りワークショップ」参加レポート

こんにちは。布とハンドメイドが大好きな、ばくちゃんこと久場和代です。

私の母もハンドメイドが大好きで、昔から編み物・パッチワークなどいろいろ挑戦しているのですが、特にここ5年ほどはまっているのが、“吊るし雛”づくりです。

吊るし雛とは、着物のハギレなどで少しずつ小さな人形を作り、それを集めて吊るした飾りのこと。江戸時代、雛人形は高価なものだったため、特別裕福ではない一般家庭で子供の幸せを願い作られ始めたといわれています。

2人の孫のために作ってくれた吊るし雛は、可愛いお人形やモチーフばかりで、眺めていても飽きることがありません。
そこで今回は、母がいつもお人形作りを教わっている「わた忠」で、ちりめんを使った小さなお人形作りを教わってきました。
「わた忠」の外観。

店内は和風のアイテムでいっぱい。

吊るし雛以外の作品も数多く飾られています。

「わた忠」は雛人形で有名な埼玉県岩槻市にあります。
200年続く老舗の陶器店で、14代目のご主人の奥様、関根真由美先生が吊るし雛を教えてくれます。
食器類に合うインテリア・暮らしのコーディネイトの提案と「人形の町・岩槻」と融合できるものとして、吊るし雛のワークショップを開催。
毎年2・3月は、店内に展示された吊るし雛の作品を見に多くの方が訪れるそうです。

今回私は、吊るし雛にこだわらず、母が作っていて可愛いなと思った“すずめ”を作ることにしました。

事前に作りたいものを連絡しておくと、生地をカットして準備してくれます。
また、針や糸、接着剤、中に詰める綿など必要な材料と道具も全部用意してあるので、初心者でも手ぶらで参加が可能です。

まずは頭作りから。
円形の生地の周りを「ぐし縫い」して、中に綿を詰めていきます。
私はギューギューと適当に綿を詰めてしまったので、顔がいびつになってしまいました。
それを見た先生が綿を取り出して、まぁるいお顔になる詰め方のコツを教えてくれました。

先生に綿を詰めてもらったところ。

次は羽の部分を作ります。
下の画像は羽ができたところ。
羽は、正方形の布を折ってつまんでいく、つまみ細工(注)の技法を使って作ります。
(注)ホビスタライターNaomiさんの記事、「伝統工芸品「つまみ細工」に親しむ(1)つまみ細工とは」を参照。

次は顔作りです。
色の違うちりめんをつけていきます。

くちばしになる布をつまんでいるところ。とても繊細な作業です。

顔の仕上がりはこんな感じです。

最後に、羽の部分と顔を接着剤でつけて完成です。
着物の生地を使っているので、柄の出る部分によって雰囲気が変わるのも面白いところです。先生に手伝ってもらいながら、作品は2時間弱で完成しました。

ワークショップは1日の参加で申し込んでいたので、午後の時間は急きょリクエストして生地をカットしてもらい、「かき氷」を作ってきました。
画像の中央がかき氷です。

吊るし雛のお人形やモチーフは、一つひとつが小さいので、半日~1日で作れるものが多いようです。
下の画像は作業風景のひとコマ。定期的に通っている方が多く、それぞれが好きな作品をマイペースで作っていました。

私はせっかちな性格なので、これまではひとつ作って完成するとすぐに次のワークショップに参加するということが多かったのですが、今回のワークショップを通して、母や他の参加者の皆さんのようにコツコツとたくさん作り、1年以上かけて作品としてまとめていくというのも、とても楽しい取り組みだなぁと感じることができました。

「わた忠」吊るし飾りワークショップ
住所   さいたま市岩槻区本町2-1-29
電話   048-756-0096
営業時間   火・水・木・金・日 10:00~16:00(昼休み12:30~13:15)
参加費    \1,500(ランチサービス)+材料代
駐車場あり
予約制なので、電話でお問い合わせください。

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