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2017.11.2

「伊勢型紙」を明かりで楽しむ

いろいろなジャンルのハンドメイドに挑戦している、Me-nekoです。

私は日本の伝統工芸品に興味があり、これまでに「裂き織り布」や「へら絞り」「江戸切子」をご紹介しました。
着物を着ることも大好きなので、今回は「伊勢型紙」をご紹介したいと思います。

伊勢型紙ってどんなもの?

「伊勢型紙」は、小紋や友禅、浴衣など着物の文様を染める道具。和紙を柿渋で貼りあわせた紙に、細かく精緻(せいち)な柄を彫刻刀で丹念に彫りぬいて作られています。
その99%は三重県鈴鹿市白子地区で生産され、千年以上の歴史を誇る伝統的工芸品として知られています。

特に知られるようになったのは江戸時代に入ってから。各藩の大名、武士の裃(かみしも)にはじまり、町人文化が栄えた江戸中期には爆発的に需要が伸びて、伊勢型紙は飛躍的な発展を遂げました。
江戸時代の後期には、型紙や型彫りのための刃物の技術革新などに伴って、文様の精緻さが増したと言われています。

「伊勢型紙」を明かりで楽しむ

着物を着る機会が少なくなった現在ですが、「伊勢型紙」の美しいデザインは雑貨やインテリアの世界に活躍の場を広げ、多くの人に親しまれています。
私は昨年、日本橋にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」で行われたイベントで「LED型紙あかり製作体験」に参加しました(2017年の同イベントは9/16-18に開催済)。
会場で、LEDライトのシェード(笠)にあしらう「伊勢型紙」を彫る体験をし、その型紙に当日購入した丸錐(キリ)という道具を使って、自宅でさらに小さい丸の彫りを追加してみました。


水玉のような文様が加わり、キュートな印象に。
日中は明かりをつけず型紙そのものの魅力を楽しみ、暗くなったらなかにセットしたLEDライトを付けて、和紙を通した柔らかい光が描く趣きある雰囲気を楽しむことができます。

日本の伝統的工芸品に目を向けると、自分のハンドメイドのカテゴリに「風情」というジャンルを広げることができます。
皆さんも、「風情」と「自分オリジナル」を融合させたモノづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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カテゴリー: 雑貨・小物

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