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2017.10.31

伝統工芸品「つまみ細工」に親しむ(1)つまみ細工とは

こんにちは。手作りが大好きなホビスタライターNaomiです。

「伝統工芸品」と聞くと、その道を極めた職人の手仕事のイメージや、卓越した技術が必要なイメージがありますよね。完成度では本職の方にとても及びませんが、他のライターさんも体験されているように、「江戸切子」「裂き織り布」「組み紐」など、体験講座でその世界を垣間見たり、ハンドメイドの一つとして作品づくりを楽しめるものがいろいろあります。

そういった伝統工芸の中で、私は「つまみ細工」の可愛らしさに心を奪われ作品づくりに挑戦しました。
作品づくりの前に、「つまみ細工」について少しご紹介します。

繊細な手工芸「つまみ細工」

「つまみ細工」とは、江戸時代から伝わる伝統的な技法のこと。舞妓さんのかんざしの飾りに使われているのが特に有名で、現在では世界中の人々から注目されている伝統工芸品です。
正方形に切った布を細やかに折りたたんで、四季折々の花を立体的に作っていきます。基本は絹を使って製作しますが、ハンドメイドとして楽しみたい人は、普段手にしている布を使って作ることが可能です。

「丸つまみ」と「剣つまみ」で印象の違う花に

つまみ細工の作り方・折り方の基礎的なものには、「丸つまみ」と「剣つまみ」の2種類があり、これらを組み合わせてイメージする花の形に仕上げていきます。

次に基本的な作り方ですが、まずは好きな色の布を用意します。作り始めの布のサイズに決まりはありませんが、初めて挑戦する場合は3cmくらいの大きさのものが作りやすくおすすめです。

ピンセットを使い、一枚一枚を丁寧に折りたたみます。花びらができ上がったらのりを薄く伸ばした台に並べ、ひと通り作ったら、土台(今回は花びらの色に合わせた布)にのせていきます。
※花びらの作り方はこちらをはじめ、ネットや書籍でいろいろと紹介されています。ご自身の作りたいサイズ・用途に合った方法でも製作することが可能です。

「丸つまみ」で製作した作品がこちら。

花びらの先端が丸く、可愛らしくて優しい雰囲気の仕上がりに。ポップな色合いの布を組み合わせれば、子供向けにも使えそうです。

次は、「剣つまみ」で製作した作品。

花びらの先端が尖っていてシャープなイメージに。洗練されたデザインなので、和装のときだけでなく、普段のファッションにも合わせやすい雰囲気です。

最後に、ペップ(造花やコサージュなどに使われる材料)を花芯に見立てて取りつけたら完成です。
花芯として、お手持ちのピーズを配置しても可愛いですよ。

完成作品はこちらです。
■丸つまみ■
花びらに別パターンのものを組み合わせつつ、中心に品のよいパールビーズを載せ、Naomi風花飾りにアレンジ。

■剣つまみ■
4種類のパターンの花びらに、素材を合わせたペップを花芯に見立て、統一感を持たせました。

もちろん混ぜても素敵です!!

次回は、娘のために「つまみ細工」でアクセサリーを製作したレポートをご紹介いたします。
ハンドメイドを愛する皆さまが、「つまみ細工」に興味をもっていただけたらうれしいです。

→続いての記事はこちら

伝統工芸品「つまみ細工」に親しむ(2)七五三の髪飾り

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