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2020.2.15

自然が生み出す色合いを楽しむ~茜染め~

こんにちは。布とハンドメイドが大好きな、ばくちゃんこと久場和代です。

昨年、私は泥染めのワークショップに参加しました(そのときの様子はこちら)。

自分で布を染める楽しさに目覚めた私が、今回挑戦したのは、「草木染」の一つ「茜(あかね)染め」です。
教えてくださったのは、前回に続きYouComfort(ゆうこんふぉーと)の松岡さん(YouComfort のブログはこちら)。
下画像の左端が松岡さんです。

会場は、今回も埼玉県さいたま市浦和区のリーバルカフェ(リーバルカフェのブログはこちら)。

今回のワークショップでは、参加者3人がそれぞれ好きなものを「インド茜」で染めました。
こちらが、インド茜。
木の枝を細かくしたもので、これを使って色を抽出していきます。

その他に使用したものはこちらです。
画像の右上から時計回りに、コットンのバッグ、シルクの靴下、ウールの糸、ウールリネンのスカーフ。

まずは鍋にインド茜を入れ、1時間ぐつぐつと煮込んで色を出していきます。
インド茜から一度に抽出できる色の濃さは決まっていて、長く煮込めば色が濃くなるというわけではありません。
そのため、この工程を2回行って染液を作っていきます。

下の画像は、インド茜を煮込んでいる様子。茜の色が抽出されるまで、一時間ほど要します。
今回は時間の関係で、1回目の抽出は先生が自宅で行ってきてくれました。
画像奥に見えるペットボトルが、先生が作ってくれた染液(1液)です。

液を煮出している間に、染めたいものの汚れや糊を落とす「精錬」と、ぬるま湯につけて染液が染み込みやすくする「地入れ」という作業を行います。
こちらは、ウールの糸の地入れを行っている様子です。

1時間後、鍋の中身をざるにあげて濾しました。

ここに、先に煮出し済みの1液を足します。

この中に染めたいものを入れていきます。

茜染めは、素材によって色の入り方が違うのだそう。
コットンは染まりづらいので下の方に、ウールは染まりやすいので最後に入れます。
染め上がりが楽しみです。

染めるものをいれたら、鍋に火をつけて70度まで温めます。

そのまま20分置いてph(ペーハー)値(※)を確認。ph6ぐらいが色の定着がよいそうです。
※ph値:液体の酸性・アルカリ性を表す尺度。

ph値を確認後、さらに10分置いて染液から取り出しました。

水洗いをして干し、乾燥したら完成です。

素材によって、赤の色合いが少しずつ異なります。

茜染めは、準備に時間がかかり、火も使うため、前回参加した泥染めほど手軽とは言えませんが、
染液を煮出す間や、染まるのを待つ間はゆったりとした時間が流れていて、染め上げられたスカーフを手にしたときは思わず笑みがこぼれるほどうれしかったです。

また、茶色の木の枝からこんなに鮮やかな赤色が出せるとは想像もつかず、自然の持つ色の美しさに感動しました。

機会がありましたら、皆さんもぜひ草木染めの世界に触れてみてくださいね。

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