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2019.11.13

アートクレイシルバーでつくるペンダントトップ~「燻し」で模様を目立たせる~

初めまして。「Atelier Miriam(アトリエ・ミリアム)」という名前で、アートクレイシルバー(純銀粘土)のハンドメイド作家として活動している「さとなお」こと佐藤直子です。

先日、アートクレイシルバーのワークショップを開催し、葉っぱのペンダントを作りました。
アートクレイシルバーの作業工程は、以前の記事にありますように、「造形」「焼成」「磨き」の大きく3つに分かれます(「純銀粘土で指輪を作る」前編はこちら後編はこちら)。

磨きの工程でピカピカに仕上げた作品も素敵ですが、デザインによっては、模様を際立たせるために「磨き」作業の後に「燻す(いぶす)」作業を行うことも。
今回は、「燻す」作業についてご紹介します。


写真は、「焼成」して「磨き」の工程まで終わったところです。
ここから燻し作業を始めます。


燻し作業に使うのは、「ブラックナー」(または「銀黒」とも呼ばれます。写真左)という銀を黒くする液体や、「いぶし液」という硫黄成分が入っている液体(写真右)です。
これらは、インターネット等で購入が可能。
ブラックナーや銀黒は2000円程度、いぶし液は100円程度です。

ブラックナーを使う場合
ブラックナーや銀黒は、その名の通り銀を黒くする液です。
付属の刷毛で、必要なところに塗布するだけで色が変わります。匂いはほとんどしません。



ブラックナーや銀黒は、作品の必要な部分だけを黒くすることが出来ます。
しかし、液を付けた部分は真っ黒になってしまうので、自分好みの色合いにするのは難しいです。

いぶし液を使う場合

40度くらいのぬるま湯に、いぶし液を数滴入れ、その中に磨き終わったペンダントトップをドボンと漬けます。
今回は、ぬるま湯100ミリリットルに対して、いぶし液3~4滴を入れました。


次第にペンダントトップの色が変わっていくので、自分好みの色になったところで引き揚げます。
その後、黒くしたくないところをスポンジ研磨剤などでこすり取ります。


いぶし液は、好きな色に仕上げられるところが魅力です。
しかし、いぶし液を使っている間は硫黄の匂いがしますので、ご自宅では窓を開けるなど換気にご注意ください。

どちらの液を使った場合も、最後は燻しの不必要なところをスポンジ研磨剤などでこすって取り除きます。
磨くと、きれいに仕上がります。
仕上げ後は、良く洗い、燻しがそれ以上進まないようにします。


こちらが燻す前。


こちらが燻した後です。
丸いペンダントトップはブラックナーで(写真左)、ひし形のペンダントトップはいぶし液で(同右)燻しました。
燻した後は、葉っぱの葉脈がしっかり出ていますね。

燻す作業は、作品の雰囲気を変えることが出来ます。
夏の間はピカピカにして、秋になって気分を変えたくなったら燻し作業をするのもOK。
付けたり取ったりが手軽に出来るのも楽しいです。
アートクレイシルバーの作品アレンジの一つとして、トライしてみてください。

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