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2018.10.30

「ものづくり・匠の技の祭典2018」参加レポート~後編~漆喰塗り壁体験

いろいろなジャンルのハンドメイドに挑戦している、Me-nekoです。

8月に東京国際フォーラムで開催された、「ものづくり・匠の技の祭典2018」参加レポートの後編です。
前回は、べっこう細工の製作体験と、大工仕事のかんながけ・のこぎり体験についてご紹介しました。
今回は、「東京都左官組合連合会」の漆喰(しっくい)塗り壁体験についてレポートします。

まず、こちらの作品をご覧ください。
左から、蔵造りに使われるなまこ壁、白い壁に作られた木の梁(はり)や木目、タコにコウモリ。これらは、すべて左官職人さんの技術で作られたものです。精巧な技術にお客さん達も近くに寄って見ていました。

体験では、コテ板と呼ばれる漆喰を乗せる板から、ひょいと手首を返すように鏝(コテ)に漆喰を取り、壁に塗っていきました。

写真は一緒に行った息子が左官職人さんに教えていただいているところです。

体験のために塗っている壁の両サイドは、事前に左官職人さんが作った擬木(ぎぼく)です!
左官屋さんの技術で、木目を再現していたのです。本物の木の板だと思っていたので、帰る前に教えられなければ気づきませんでした。驚きの技術です。

実は、私の祖父と曾祖父は左官屋さん。
曾祖父は愛蔵という名前で、蔵造りの名手。「蔵の愛さん」と親しまれていたとか。
そして祖父は、上野動物園の昔のペンギン舎を左官技術で氷山のように作ったのだそうです。
祖父は私が産まれる前に亡くなり、父は別の仕事に就いたため、私は左官の仕事についてまったく知識がなかったのですが、祖父や曾祖父の思い出話から左官の技に興味を持っていました。
左官体験ができるなんてなかなかないことなので、今回このイベントに来て良かったと思いました。

職人さんが見本を見せてくださると、とても見事に、簡単に作業をしているよう見えるのに、やってみるととても難しかった職人の手仕事。ワークショップを通して職人さんの高い技術を実感でき、改めて私はやっぱり体験することが好きなのだなと感じたイベントでした。

記事でご紹介した体験以外に、「東京都椅子張り技能士会」によるレザークラフト裁ちばさみカバー作りや、「東京都洋服商工協同組合」による洋服のボタンのブンブンごま体験などにも参加しました。

ほかにもたくさんのワークショップがありましたが、混んでいて参加できずにあきらめたものもあったので、また来年も行きたいと思っています。
事前にウェブ予約できるものもあったそうなので、来年はホームページを要チェックです(「ものづくり・匠の技の祭典」のホームページはこちら)。

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